パタヤのコンドミニアム市場は底を打ったのか?

これまで7回に渡りパタヤのコンドミニアム市場を検証して来ましたが、それでは総論としてパタヤのコンドミニアムは今が買い時なのか?という点がパタヤ物件の購入を考えている人には最も気になる点だと思います。

2011-2015年上半期の発売・建築ラッシュから2015年下半期に新規発売を差し止めて在庫一掃に注力してきた、そして2018年上半期は新規プロジェクト発売が増加に転じたディベロッパーの動向からは、コンドミニアムの市場価格は底を打った、又は打ちつつあると見ていいのでは?といった印象を持ちます。

又、僕自身も日常的にディベロッパーや数多くの地場不動産業者から届く中古物件情報を通じて、各エリアの代表的なコンドミニアム価格の定点観測をしていますが、やはり同様の印象を得ています。

そして、前回ブログではEECへの巨額投資計画とパタヤ不動産市場との兼ね合いについて簡単に説明しましたが、実現にどのくらいの時間がかかるのか?計画通りに実現するのか?といった不確定要素は否めないものの、既に製造業の集積率が高い東部地域においては、今まで行なってきた開発の次世代プランといった位置付けですので、少なくともインフラ開発の多くの部分は実現するものと考えられます。勿論、それらの結果はパタヤの不動産市場に大きくプラス貢献すると予測します。

総論として、パタヤの不動産市場は低迷期を脱しつつあると位置付けていいのでは無いでしょうか?

購入に当たっては、これまでも繰り返し留意を促してきましたが、重要ポイントを再度明記しておきます。

1. 外国人購買者層の主役は、欧米・ロシア人から中国人に移り変わっている為、ビーチリゾートエリアよりもパタヤ中心部の利便性の高い立地に人気物件がシフト。

2. プラタムナック地区とその内陸部(タプラヤ通り周辺)、ジョムティン内陸部(セカンドロード周辺)はまだ多くの在庫が残っているので注意が必要。特に大型プールを囲んだ低層コンドは供給が多いので、後々売却が困難。

3. 賃貸投資目的の場合は、ウオンアマット地区、ノース・セントラルパタヤ地区のラグジュアリーコンドミニム以外の選択はしない事。幼稚園や日本人学校のスクールバスが行かない、又単身駐在員でもサウスパタヤ・プラタムナック・ジョムティエン地区のコンドミニアムを借りるケースはほぼ無い為。

僕自身パタヤは大好きであり、週末はウオンアマットビーチの自宅で過ごす事がほとんどです。バンコクでの仕事のウエイトが大きいのでどうしてもバンコクに滞在する期間が長いのですが、リタイヤするような事があれば迷わずパタヤライフに切り替えるだろうと思います。

ウインドサーフィンが趣味というのもあるのですが、海の近くでの生活は気分良くリラックスできますし、パタヤ中心部まで車で10分足らずですので食事や買い物に困る事もありません。バンコクのような交通渋滞も無いので、車の運転も楽チンです。

お客様でもバンコクとパタヤ両方にコンドミニアムを所有している方がいらっしゃいますが、9割はパタヤに滞在されているようです。仕事をしないリタイヤ組、デジタルノマド、ネットトレイダー等々の人にとって、勿論好みの違いはあるものの、パタヤ地区でのライフスタイルは打って付けなのでは無いでしょうか?(僕の趣味を押し付けるつもりはありません。)

一方、不動産投資としてのパタヤを見た場合は、様々な居住理由がある首都バンコクと違って、キャピタルゲイン・利回り投資の両面でバンコクよりもずっとハードルが高い点は否めません。

利回り投資で言えば、長期賃貸をしてくれる日本人駐在員層は上記で説明したエリアの一部のコンドミニアムに集中しており、それ以外の選択肢は中期滞在の欧米人テナントを見つけるか、違法ではあるものの中国人・タイ人オーナーが普通にやっている民泊運用をしない限り利回りを得るのは困難です。知り合いの日本人でエアビー運用している人がいますが、まあまあの運用益を得ているようです。

セカンドハウスとして購入する人は少なく無いと思いますが、その場合底値に近い今は買い時だと思います。底値で買っておけば、ブームが戻ってきた際には購入価格以上で売れなかったとしてもロスを最小限に抑える事ができます。

僕自身パタヤライフをとても気に入っていますので、この楽しさをもっとたくさんの日本人に知って欲しいと常々考えています。

ノーパタヤ、ノーライフ。こんな楽しいところ、地球上には少ないですよ〜。

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