底値買いを狙える優良投資物件(その1)

前回までは底値買いのベストな方法と題して、市場活況期の人気物件、市場低迷期の不人気物件に分けて、価格の動きを説明しました。市場低迷期においては、通常であれば人気物件となるようなプロジェクトでも、市場が萎縮する中で完成在庫が積み上がっているのが目につきます。

但し、こういった完成在庫も値引き販売の成果が出てきており、CBDのプロジェクトにおいてはほぼ底値もしくはそれに近いと思われる、というのは前回までのブログで説明した通りです。

未だ完成在庫が捌けていないプロジェクトにおいては今後も継続して値引き販売が実施されるでしょうが、ここら辺でバーゲンハンティングの最後のチャンスと見ていいかと思っています。

感染者の減少を待つ事なく入国条件の緩和に向かう東南アジアの主要国、というよりも世界的な潮流の中で、タイも4月1日より事前のPCR検査は不要、と大きな舵を切ります。タイ政府としては、“7月1日よりコロナ規制ゼロ”を目標に掲げていますが、それが実現すると入国制限は元よりマスクの着用義務すら必要なくなります。

そこに至るまで段階的な規制緩和を進めていくでしょうから、それと共にインバウンド観光客の市場は息を吹き返していくものと思われますし、外国人の不動産投資回復へ向けた引金になるはずです。

これまで来たくても来られずに我慢していた外国人ツーリストマーケットの反作用として、再開後のインバウンドマーケットは爆発的に伸び、コロナ前の観光客数を上回っていくものと思われます。一点懸念されるのは中国人観光客の動きです。世界に逆行してゼロコロナポリシーを進めており、本日でも上海はロックダウン状態と驚くべきニュースを耳にする中、中国人インバウンド→不動産投資と繋がるシナリオは視界不明瞭と言わざるを得ません。

もう一つの要点として、建築資材の高騰が挙げられます。木材、金属、コンクリート、プラスチック等の価格や運搬コストが2021年に入り高騰してきた中、ロシアのウクライナ侵攻により、更なる急騰へと拍車がかかっています。現時点ではCBDの新規プロジェクトはほぼ見られないものの、コロナ後に売り出されるプロジェクトはCBDに限らず一段と価格を上げて来ることが予想されます。

※建築資材価格はロシアのウクライナ侵攻以前から高騰
市場は買いの好機と見られる中、次回からは底値買いが狙えて且つ投資物件としても魅力的なプロジェクトを紹介していきたいと思っています。

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