バンコク リノベーション奮闘記(その11)

この連載も既に11回目となりました。10回で終了報告と共に幕引きの予定が大幅にずれ込んでおります。
「で、終わったの?」と半ばあきれている読者の方も多いのではないでしょうか?
「安心して下さい、終わっていますよ。」と、はやりの言葉で締めくくりたいとは思うものの、実は全く終わっていません。先回話した際にTさんは「2週間で終わらせる。」と言っていましたが、既に2月に入りその2週間もとうに過ぎています。。
最後の最後になってその進捗速度の遅さに僕自身うんざりしている、というのが現実です。
急いては全てを仕損じる、タイではプレッシャーを与えない方がいい、‥等聖人君子のような気持ちを以って事に当たってきましたが、さすがにイライラしてきました。
いつも最悪の予想を立て大らかな気持ちで状況を見守ろうとするのですが、この国にいるとほぼ100%その最悪の状況をあっけなく突破されてしまいます。
今回も例外なくそれが発生しました。
長きに渡りお付き合いしてきた中で、Tさんとはそれなりの信頼関係も築いてきたものと思っていただけに、失望感でいっぱいです。
見ていると、一度やった作業のやり直しが多く、それで時間を無駄にしているケースが多い様です。それも作業手順の間違いで起きていたり、素材の寸法を間違う等基本的な作業自体の失敗で起きていたりと、ミスの多様性においては枚挙の暇がありません。
タイでは「安心して下さい。」は禁句なのです。僕自身もう一段気持ちを引き締める必要がありそうです。
※キッチン
キッチン
キッチンは概ね希望通りの仕上がりになっているのですが、一つ気になる点があります。
クッキングコンロを乗せているグラナイト製のキッチントップに割れが見られるのです。
指摘したところ、「このようにカットしなければ入らなかった。」との説明。不審に思いながらも、「目立たないように仕上げるから大丈夫。」というので安心していました。
※キッチントップ
キッチントップ
やはりこの国で安心は禁物です。高さの食い違いのギャップを埋める為に表面を削ったようで、目立たないどころか見た目の悪さが以前より際立ってきました。
ので、本日正式にNGを出しました。さてどうなる事やら?
※リビング1
living-1
TVキャビネットの一部に大理石素材を使用したことは先回も説明しましたが、こちらは予想通りの仕上がりです。
※リビング2
living_2
問題はダイニングの壁部分に2色のミラーを組み合わせて、大ぶりなモザイク状に張り付ける予定でいしたが、ここで又問題が発生しました。
ミラーのサンプルを見ると一般的なクリアカラーのものだけでした。
※ダイニング壁(仕上がり予想図)
ダイニング壁
イメージ写真でわかるように、当初の予定ではゴールドとピンクのカラーのミラーを組み合わせる予定でした。
Tさんに説明すると、「これはインテリアが反射したものと思っていた。」といった苦しい言い訳。デザイナーPさんからは説明を受けていたので、その内容を伝えると、どうやらTさんとPさんとのコミュニケーションが密では無い様子でこの部分の理解にずれがあったようです、と言えば聞こえはいいですが、簡単に言えば打合せをちゃんと行っていないのが実態のようです。やれやれです。
そして、この点も正式にNGを表明。ミラーを買い直すことになり、これまた大きな遅延要因となりそうです。
※マスターベッドルーム1
master_bedroom-1
※マスターベッドルーム2
master_bdroom_2
※バスルーム
bathroom
※シャワー
shower
※セカンドベッドルーム1
2nd_bedroom_1
※セカンドベッドルーム2
2nd_bedroom_2
他にもNGが数カ所あるのですが、きりが無いので今回はここで終了とします。
次回で最終回にならないかな~?

おすすめ