オンヌット駅向こう側のコンド開発状況 (その3)

前回はベーリン駅まで説明しました。現行のスクムビット線ではここが終着駅。
今日は、現在建設進行中の延伸部分について簡単に触れてみたいと思います。
つい先日、アナンダ社からIDEO S115のプリセール販売開始、の連絡が入りました。S115がスクムビットソイ115の意味である事は容易に想像が付くのですが、ソイベーリンはソイ107なので、主に日本人居住区を生業にしている僕にはその先のイメージが浮かんできません。
※IDEO S115
Ideo S115
アナンダ社のHPを見ると、バンコク市街地にあっても全く違和感の無い、豪壮なコンドミニアムプロジェクトです。このような書き方をしている時点で、バンコク県が終わりとなるソイベーリンの向こうは顧みる事無きばかりか、漠然とその地域を見下している自分につい気付いてしまいます。駄目ですね~。
気を取り直してお気に入りサイトThingOfLivingを紐解くと、次の概要が記されていました。
・プロジェクトは次の場所にあります。 BTS Poochaosamingpraiにスクンビットロードに近いです。
・4-1-48.8エーカープロジェクト・エリア
・マンションの高さは1~35階建てのハイライズ
・1005ユニット数(998住宅ユニットや店舗単位7)
・27.50~29.50平方メートルのスタジオ
・1ベッドルーム34平方メートル
・2ベッドルーム62平方メートル
・価格は約199万バーツからスタート
このサイトはタイ語オンリーなので、グーグル翻訳によるちょっとたどたどしい文章となっていますが(これでも手直ししました)、内容は十分理解できます。建築計画はアナンダ社が手掛けた、オンヌット、ウドムスックでのIDEOシリーズプロジェクトが踏襲されている事が理解できます。
店舗なども含めている事を察するに、ウドムスックのIDEO MIX SUKHUMVIT 103と似ているのかな?
そして立地として記されている、BTS Poochaosamingprai? ん? BTSプーチャオサミングフライ駅、長くて覚え難いですね。
弊社がお世話になっている情報誌、タイ自由ランドに掲載された延長路線図を転載させて頂く事にします。
※BTSスクムビット線延長予定路線図
BTSスクムビット線延長計画路線図
ベーリン駅から2駅目となっています。上記の完成イメージを見ると、このプロジェクトはBTSプーチャオサミンブフライ駅の目の前にあり、BIGCに隣接している事が分かります。BIGCはタイでは一般的且つ人気の高い大型スーパーです。特にこのBIGCはBIGC JUMBOの名称が付いていますから、更に大型なのでしょうね。
気になるこのスクムビット線延伸部分ですが、これは既に建設が進んでおり、2017年1月開業予定となっています。IDEOの完成は3年後ぐらいでしょうから、できて入居する頃にはBTSが既に走行中となる訳です。
27.5平米のスタジオが最小構成で、価格は199万バーツ~、となっていますので、平米単価7.3万バーツ弱~、となります。
ThinkOfLivingが提唱するセグメントで言えば、メインクラスとなります。
※価格別コンドミニアムグレード
condo grade
前回のブログで紹介したバンナーのTHE COAST BANGKOKで平米単価が12.6万バーツとなっていますので、その58%程の価格となり割安感は十分といった感じです。
このエリアをザックリ調べると、ベーリン駅の次となるサムロン駅周辺はもともと人口過密地帯となっており、既にインペリアルワールドサムロンなる大型モールがあり連日賑わっているようです。ここにもBIGCがあるとの事。尚、僕は行った事ありません。
※IDEO S105ロケーションマップ
Ideo S115 location
そしてこのプロジェクトの立地図を見ると、このスクムビット延伸線の他に黄色の路線が記されています。
何でしょう?
これは、MRTの延伸計画の一つ、イエローラインとなります。
下はウイッキペデイアから抜粋した、延伸計画の駅一覧です。
• Y1: Ratchadaphisek (interchange with MRT Blue Line)
• Y2: Phawana (Latphrao 31)
• Y3: Chok Chai 4
• Y4: Lat Phrao 71 (Future station)
• Y5: Chalong Rat
• Y6: Wong Thonglang (Imperial World)
• Y7: Latphrao 101
• Y8: Bangkapi (The Mall)
• Y9: Lam Sali (interchange with Orange Line)
• Y10: Si Kritha (Krunpthep Keetha rd)
• Y11: Phatthanakan(interchange with Airport Rail Link)
• Y12: Klong Kalanton (Future Station)
• Y13: Sri Nut (On Nut rd)
• Y14: Srinagarinda 38 (Future Station)
• Y15: Rama 9 Park (Seacon)
• Y16: Sri Udom (Udomsuk rd)
• Y17: Wat Sri Iam
• Y18: La Salle (Suk soi 105)
• Y19: Bearing (Suk soi 107)
• Y20: Wat Dan (Suk soi 113)
• Y21: Thepharak
• Y22: Thippawan
• Y23: Samrong(interchange with BTS Light Green line)
MRTラチャダピーセク駅を起点とする計22駅から成る延長路線で、最終益はサムロン。つまりは、ここでスクムビット線の延伸駅1つ目サムロン駅との中継地点、となる訳です。
このバンコクのマストランジット計画が実現すれば、サムロン駅がこのエリアでの中心地となる事が見て取れます。
IDEO S115はその隣駅の目の前ですので、将来性は非常に高いものと思われます。
但し、このイエローラインの完成には、Y11 のパタナカンまでが4年、そしてY23のサムロンまで4年、計8年を要する見込みとの事。
ちゃんとできるのかな?と、タイ在住が長い僕には、どうしても疑念が沸いてしまうのでした。
2015年のブログは、本日で最後となります。年明けは1月4日から再開する予定です。
今年は拙い内容にも関わらず、多くのアクセスを頂きました。この場を借りて改めて御礼を申し上げます。
皆様が良い新年を迎えられます事を祈念しております。

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