バンコクCBDのシンガポール化

今回は本ブログに大川様より寄稿して頂いた記事を掲載します。1年ほど前に書き上げたものとの事ですが、内容として賞味期限が切れていない、面白い、という理由でご紹介致します。
大川様は長年に渡りバンコクに在住し、バンコクとパタヤのコンドミニアムに幅広く投資を行っています。実経験に基づいて培われた知識、投信戦略は、当ブログの読者の皆様にも参考になるのではないかと思います。
異見・私見の大川です。
さて、バンコクに移住してから、13年になりました。
CBREタイのデータによれば、2000年当時バンコクの高級コンドのオフプランでの販売価格は、6万バーツ/平米
2014年の今、アソークで販売されたAshton Asokeは、何と、平米単価23万バーツ以上でも完売です。
バンコクのCBDの高級コンド、売出し価格は、14年でざっと4倍です。
スクンビット39の角に、タイ人が住む大きな邸宅があり、その裏では、日本料理店、博多が、長らく営業していました。2年前、博多が、スクンビットソイ26に移転した後、2,000平米ほどの土地に、50階以上の大規模な億ションコンドミニアムが建設中となっています。
100平米の3ベッドルーム 3,000万バーツ、日本円では、1億円です。
今、バンコクで起こっていることは、以下の2点です。
1. アセアン経済統合に向けて、バンコクの中心地、CBDエリアでは、国際的な大手ホテル、ショッピングモール、高級レジデンスなどが、競うように建設中です。観光立国としてのタイ。今、海外からの旅行者は、年間2,400万人ですが、5年後には、4,000万人を目指すという流れです。
また、東南アジアで、国際的な会議、見本市などに参加するビジネス客を、バンコクのバンナー一帯を受け皿とする都市計画も発表となりました。それに伴い、道路、鉄道なのインフラ整備が改善され、中進国としてのタイの首都として、バンコク首都圏は、大きく発展して行くと考えます。当然、バンコクのCBDの土地価格、年間、5%前後は上がっていくと思われます。
2. 一方、郊外にBTSの延長路線が、今後、5年から7年でどんどん完成します。バンコクのBTS網は、東京で言えばメトロ地下鉄のように、渋滞なしでの移動が可能となり、通勤、通学がさらに便利になります。
そして、それぞれの駅前に、タイ人中間層向けマイホームコンドが、ガンガンと建設中です。従来、郊外の1軒家に住んでいたタイ人ですが、今は、タイ人の高学歴で、プロフェッショナルなオフィスワーカーが、BTS駅前のコンドを住宅ローンで購入しています。お値段は、200万から300万バーツ。彼らは、BTS世代と呼ばれる新世代のタイ人の若者です。
1 高級コンド と 2タイ中間層向けコンド の比率は、詳細な数字は分かりませんが、ざっくり、1万室:20万室 くらいの比率としましょう。
バンコク都民が、ざっと、600万人、その中の10%が、将来BTSの郊外路線の駅前にコンドを買いたいと考えれば、すくなくとも、50万室以上の潜在需要が見込めます。今、タイの住宅開発会社は、そのようなタイ人中間層に、夢のマイホームを提供するために、開発に一生懸命です。
さて、高級コンドと、タイ人中間層向けのコンド、文字通り、桁違いですが、3,000万バーツするスクンビット39の高級コンドも、一定のお金持ちの購入者が存在します。このような高級コンドは、タイ人金持ちらが自分の趣味で集める不動産投資です。固定資産税がなく、高級コンド保有コストがゼロに近いこのタイでは、毎年インフレ分くらいは、不動産は右上がりに値上がりしているので、優良資産と言えます。
ということで、これからタイの不動産投資をしたい方には、
松コース
バンコクで、1,500万バーツくらいの高級コンド2ベッドルームを購入、安定して5~6%の家賃収入を得て、10年後くらいに日本から移住して、家族で住む。

竹コース
バンコクの次は、パタヤです。歴史は繰り返す。将来、バンコク⇒パタヤは、東京⇒熱海と同じように、高速鉄道を使って60分くらいで、パタヤからバンコクまで通勤が可能となります。パタヤで、50平米1ベッドルーム500万バーツほどのコンドを購入。日本人駐在員に貸すか、1ヶ月ごとの短期滞在者に賃貸する。内装、家具代を入れて、500万バーツのご予算、賃貸収入は、2万5千バーツから3万バーツ。新幹線が開通すれば、不動産価格の上昇度が、加速します。
日系の不動産ヨシダが、シラチャーに店舗を開設しており、シラチャー、パタヤの駐在員向けコンドの賃貸仲介をします。
梅コース
「人の行く裏に道あり花の山」という’有名は株式投資の格言ですが、これは海外不動産投資にも応用できます。私が、スキームを考えた投資ですが、3ベッドルーム165平米、2階建てのアメリカにあるサマーコッテージ風オシャレなの戸建てに投資です。
これは、次回のお楽しみです。

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