身近にも忍び寄るコロナの影

今回は不動産投資と直接は関連の無い話です。

4月半ばトンローのナイトクラブから発生したと言われるコロナ感染拡大に関しては、在タイ日本国全権大使も感染した為にスキャンダラス性の高い話題として文春を始めとする日本の大手メディアでも取り上げられた経緯がありますので、タイに興味のある読者の皆様であれば誰もが良くご存知のところだろうと思います。

変異種の感染が猛威をふるう今回の第3波は、昨年暮れに隣県の市場で働く外国人から広まった武漢型ウイルスの第2派に比べて感染力も拡大に強く、さらに震源地のトンローはタイの富裕層の聖地であると同時に日本人居住区の中心でもあるので、日本人社会ではかなりの危機感を持って受け止められている事は言うまでもありません。

ヨシダ不動産の賃貸のお客様においても、10名をゆうに超える感染者が出ておりますが、幸いにも全員が重症化に至る事なく快方に向かっており、安心とは決して言えないものの最悪の状況は免れているという状況になっています。

ご存知の通り、駐在員層のほぼ100%はセキュリティの高いサービスアパートメントやコンドミニアムといった集合住宅に住んでいますので、建物内で感染者が発生するとやはり同じ屋根の下の住人には衝撃が走ります。

ヨシダ不動産においても、仲介したテナントが感染した場合、即座に管理事務所に報告を入れます。それ受けた管理事務所は、エレベーター内の掲示板に個人情報は伏せて感染事実を公表。物件によっては、住人のグループライン等で配信するところもあります。そして、速やかにテナントが住むユニット内のみならず、共有エリアの消毒を徹底します。

バンコクは4月半ばの感染拡大発生当初から、フィットネスルームやプールを含めた全てのファシリティを閉鎖していますので、そこからの感染拡大は考えられないものの、ロビーやエレベーターでは住人間の接触は避けられません。

そこで建物内に設置しているCCDカメラを確認して、感染した住人の行動を洗い出し、下に添付する足跡リストを作成します。今回の感染者は5月17日より感染者が行った病院から報告が入りましたので、感染した推定日の2週間前、5月1日からの行動が記録されています。


※コロナ感染した住人の足跡

内容を見ると、時間軸と共に感染者が何番のエレベーターに乗った際に、何階の住人が何人同乗していた等が記録されています。

同乗した可能性のある住人にとっては心配でしょうが、感染拡大を防ぐには一定の効果があるものと見られます。

本日の保険省による発表見ても、バンコクにおける感染沈静化の兆しは見られません。タイでも医療関係者のワクチン接種は始まっており、5月31日からは一般人対象のワクチン接種予約も開始となる様ですが、今回の第3波がおさまるまではまだしばらく時間がかかりそうです。

 

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