2018年バンコクコンドミニアム価格動向

最近は日本からいらっしゃったお客様が口を揃えたように「バンコクは涼しいですね。」とおっしゃるのを聞くに付け、「そんなこともあるのか?」と思っていました。連日のニュースで日本や韓国、そしてヨーロッパの猛暑は伝えられていましたが、あまり現実感は抱いておりませんでした。

 

昨日日本に降り立った実感は、「暑い。」の一言。確かにバンコクよりずっと体感温度、不快指数が高いではありませんか?これから夏の避暑地がタイになる?といった逆転現象もあり得るかも?等と訳の分からないことをぼんやり考えながら、しばらく離れていたブログを再開する事にしました。

 

暑い夏も張り切って行きましょう。

 

2018年のバンコクエリア別のコンドミニアム価格動向で興味深い資料がNexus Research社から発表され、有力英字新聞バンコクポストに掲載されていました。

※バンコクエリア別コンドミニアム価格動向2018年

 

ルンピニ/サイアム地区が16%で一番の伸び率となっています。このエリアはラチャダムリ、ランスアン、プルンチット等の高級レジデンスが立ち並ぶ地域。王室所有の土地が広く占められている関係で30年の定借物件が多いのですが、当ブログでも紹介したNimit LangsuanやMuniq Langsuanといった平米単価30万バーツ以上の永久所有権付きスーパーラグジュアリープロジェクトが進行中です。特にMuniq Langsuanは今年2月のプリセール後10%以上価格が上昇しており、このエリアでの永久所有権付きの希少性の存分に発揮した勝ち組プロジェクトになっています。

 

参考過去ログ:新たな時代へと向かうルンピニ公園周辺

 

弊社が賃貸投資を中心にお勧めしているスクムビット(アソーク~エカマイ)地区も11%の上昇。確かに目にする新規プロジェクトを見るはどれも平米20万バーツ台後半から30万バーツ以上となっており、このエリアのコンドミニアムの基準価格が切り上げられた印象です。

 

実際タイ不動産最大手CBREのリサーチを見ても、2016年と2018年のコンドグレード表では、スーパーラグジュアリークラスの基準値が平米当たり5万バーツ上がっているのがわかります。

※コンドミニアムグレード2016年 出典:CBRE

※コンドミニアムグレード2018年 出典:CBRE

 

それでは地価はどんな動きになっているかと調べてみると、やはりここ1~2年は常に前年度同期比で10%以上の上昇をしています。

 

下のグラフは実直且つニュートラルな調査レポートで定評のあるREIC(Real Estate Information Center)の地価調査報告です。

 

2018年に第2四半期は30%以上と大幅な上昇を記録しています。

※バンコク開発前の平均土地価格指数前年度比較 出典:REIC

注)年は仏歴表記、仏歴2561年は西暦2018年

取引土地価格で歴代最高額を記録した、SCアセットによるチットロム駅前、ランスアン地区の土地もルンピニ地区となっており、コンドミニアム価格の上昇率との相関関係が見えてきます。

 

高過ぎる、という評価が聞こえがちのバンコクCBDのコンドミニアムですが、今年も価格上昇が継続中の結果となっているのです。

おすすめ