Noble Formトンロー中心部に登場 (その2)

前回に続き、今回はノーブル・フォーム(Norble Form)のユニットに関して、見ていきたいと思います。

ユニット構成は次の通りとなります。

9〜38階 (天井高2.75メートル)
1 ベッドルーム 31.77平米 / 36.61平米
1 ベッドルームプラス 52.2平米
2 ベッドルーム 63.55平米 / 73.25平米

39〜44階 フルプレックス(FULLPLEX)ユニット (吹き抜け部分の天井高4.8メートル)*インテリア付きでの引き渡しとなります。
1 ベッドルームフルプレックス 46.35平米 / 46.73 平米 / 53.94平米
2 ベッドルームフルプレックス 76.17平米

フロアプランを先に見る方が全容を掴みやすいでしょう。


※フロアプラン 9〜33階

31.77平米の1ベッドは、西側4ユニット、北・南・東側に2ユニット、それより大きめの36.61平米の1ベッドは東側に2ユニットのみですので、このプロジェクトの大半が31.77平米の1ベッドユニットであることが分かります。

31.77平米の1ベッドルームの間取りをご覧下さい。


※1ベッドルーム(31.77平米)間取り

キッチンとダイニングが中部屋で、リビング兼ベッドルームのみに開口部がある1ルームマンションのような間取り、現地ではいわゆるスタジオと呼ばれるタイプのレイアウトです。引き戸で間仕切りされるのですが、それがワードローブの引き戸兼用になっています。間仕切りの引き戸を開けるとワードローブが閉まり、閉めるとワードローブが開く、といった作りになっており、微妙な感じです。

次の左下の写真を見る方がわかりやすいかと思います。


※1ベッドルーム(31.77平米)、ショールーム写真

このプロジェクトの一部ユニットはオンラインブッキングが可能となっているのですが、価格は12階の西向きユニットで6.9ミリオンバーツとなっております。平米単価217,186バーツとなりますが、この値付けにはなかなかの妙味を感じます。


※オンラインブッキングHP抜粋

価格が右肩上がりに上昇していた2018〜9年にこの価格が出ていれば、かなり割安に感じられたはずです。トンロー地区はCBDでは最も価格情報が見られた大人気エリアでしたので、ラグジュアリークラス以上のプリセール価格は平米25〜35万バーツが一般的でした。

トンロー駅近のラビク・スクムビット57(Laviq Sukhumvit57)は中でも割安な価格設定ですが、それでも無名ディベロッパーにも関わらず23万バーツ以上ですし、ノーブル・フォームよりはクラス的には上になりますが、エッセ・スクムビット36(Esse Sukhumvit36)、バンコクトンロー(The Bangkok Thonglor)、クン・バイ・ヨー(Khun by Yoo)、テラ・トンロー(TELA Thonglor) は、30〜40万バーツの価格レンジに高騰していました。とても庶民は住めないトンローブランドをバブリーに押し出していたのです。

そしてその後、高値感、住宅ローンの厳格化で低迷が始まった後にコロナで一挙に不動産市場は氷河期が始まり現在に至っているのは、このブログで説明してきた通りです。

ですので、あの頃を知っている人は、トンローの一等地で平米20万バーツ〜の値付けはかなり割安感を抱くはずです。

但し、このスタジオタイプの1ベッドは頂けません。ノーブル・プルンチットでは同じようなレイアウトの1ベッドが大量の完成在庫となった事から、ノーブルは学ばなかったの?と思ってしまいます。一等地で価格をおさえて売りたかった、という思惑が透けて見えます。30平米強でこの間取りでは、駐在員層は借りませんので、ターゲットはトンローに憧れる自己居住目的の高額収入層になるのかな?といった印象です。オンラインブッキングは、タイ人又は現地で居住している労働許可証所持者のみ購入可能、と表示されていますので、やはりターゲットはローカル富裕層になるようです。

ノーブルはコロナ発生前まで中国人市場では活発に販売展開をしておりましたが、やはり中国人投資家の取り込みは諦めざるを得ない現状なのかと推察します。

数日間このサイトを定点観測していましたが、このオンラインブッキングでの売れ行きは芳しくないようです。さっきもログインしたのですが、僕も含めてビューワーは3人のみ。


※オンラインブッキング、ログインページ

 

先日ショールームに足を運んだ際にも数人のタイ人客を見受けましたが、平日だった事もあるのでしょうが、過去のような盛況感は全くありませんでした。

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