民泊使用のコンドオーナー逮捕 (その3)

このテーマに関しては、ニュースが面白かったので書いたに過ぎず、1回こっきりで簡単に済ませようと思ったのですが、掘り下げて見ると予想を超えて興味深い事実が垣間見え、ついつい続いてしまいました。今回でこのトピックは終了です。

僕が居住するコンドの管理事務所のマネージャーから、民泊を行なった為に罰金を科した区分所有者に関しての続報が届きました。(前回のブログ参照)

実は民泊を行なったのは区分所有者では無く、間借りしていた賃借人だという事実が判明したとの事。賃借人は中国人で、区分所有者とは長期賃貸契約で結んでいた様子。区分所有者はこの件は知らされない中で、賃借人が無断で民泊運営を行なっていました。驚きですね〜。怖いですね〜。

バンコクの居住用コンドミニアムでは通常転貸借は認めない条項が契約書に含まれており、賃借人が違反した場合は、区分所有者は直ちに強制退去させる事が可能です。

この件、どのように展開するのか見ものです。興味深いので、後でマネージャーに聞いてみる事にします。

観光等で民泊等の需要が多い所では、当然類似する問題が発生する可能性が有ります。届け出&事業免許化を実施している日本は一歩先んじており、タイにおいても日本のような制度化を望む声はあります。

下の写真は、そのような議論を展開しているフェイスブック上のやり取りです。会員限定のグループなので、名前は塗りつぶしています。

※民泊制度化を望む声

このグループのやり取りを見ていると、タイの民泊ビジネス現場のあまりの酷さが伺えます。

バンコクの第2国際空港のドンムアン空港では、民泊の鍵受け渡しのカウンターまであるようです。

※民泊用の鍵受け渡しカウンター

ここでは、下のような書面が渡されています。文面を見ると、コンドミニアムのロビーで見る警告看板を逆手に取ったふざけた内容で、
私たちはホテルでは有りません。受付にコンタクトしないで下さい。騒音を出さないで下さい。パーティー、喫煙は禁止。
と表示されています。

※民泊利用者への注意事項

まさに無法状態といった感があります。

法制化は勿論不可欠かと思いますが、遵法意識の無い人々には何処吹く風といった節もありますので、司法当局が本気で取締りを実施して、やれば損をする、ぐらいの重い罰則を関係者全員に科さない限り、この問題が減る事は無いのだろうと思っています。

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