Noble Formトンロー中心部に登場 (その1)

コロナ禍の中、ほぼ全ての大手ディベロッパーが2020年は新規プロジェクトの発売を見送ってきた経緯は本ブログでも伝えてきた通りですが、今年に入りノーブル・ディベロップメントがトンローの中心部でノーブル・フォーム(Noble Form)の発売を開始しました。


※ノーブル・フォーム外観イメージ

市場が低迷している中、大きく話題になる事もなく静かな滑り出しとなりましたが、トンロー中心部という立地の良さ、現状の市場をある程度織り込んだ値付け、外国人が入国できない中での販売動向等において、興味深い部分が見受けられましたので紹介する事にします。

立地はトンロー通りとソイ18の角地で、トンロー通りを挟んで斜め向かい側にはショッピングモールJアベニュー、周辺には世界各国の飲食店やカフェが軒を連ねる生活利便性の高いエリアとなります。

最寄り駅となるBTSトンロー駅までは2キロ以上離れていますので、駅近物件ではありません。但し、トンローは駅周辺よりも偶数で言えばソイ8〜18、奇数で言えば11〜17にショッピングモール、コンビニや専門店、飲食店が集中している為、ローカル色の強い駅周辺よりもずっと便利で、街並みも華やかで垢抜けています。

スクムビット線でCBDを形成するアソーク、プロンポンでは駅周辺に商業施設が集中しているのですが、完成な高級住宅地を背景として発展してきたトンロー地区においてのコンドミニアム開発は、従来の中心地と駅周辺の新興地区に2分されている為、投資物件を選択する際にはどうしても難しい判断を迫られるわけです。

トンロー地区の家賃は安くありませんので、テナント層は日本人や欧米人の駐在員層になりますが、日本人単身世帯においては駅近派と生活利便性派が真っ二つに別れる状況になっています。子供のいる家族世帯になると、日本人御用達のサミティベート病院や多くのスーパーが揃うトンロー中心部を選ぶのが一般的ですが、このエリアでは多くの家族向け賃貸専用アパートの供給が多い事もその理由となっています。因みに欧米人世帯にはトンロー中心部に人気が高いようです。


※トンローエリアマップ

2.2ライ(約4,000平米)の用地に46階建てタワー、総ユニット数は546。トンロー地区ではトップクラスの高層ビルになります。

1〜8階が駐車場、9〜38階が一般ユニット、39〜45階がデュプレックスユニット、46・47階はスイミングプール等の共益設備フロアとなっています。

因みに、駐車場は機械式オートパーキングになります。バンコクの新しいプロジェクトの設定が目につくようになりましたが、使い勝手は今ひとつにも関わらず、バンコクではその目新しさ故かあまりネガティブな反応は見受けません。実際に経験すれば自走式の方がずっと便利である事は理解できるはずなのですが・・・。

アソークのムニク・スクムビット23やセレス・アソークではオートパーキング用の乗り入れ場が2箇所のみとなっていますが、ノーブル・フォームでは5箇所もあります。ラッシュ時を想定した上での設定かとは思いますが、オートパーキングは必ずメインテナンスコストが大きな負担となりますので、その点は懸念が残ります。

その一方で、46階建ての超高層にも関わらずエレベーターは居住者用3台とサービス用1台しかありません。1台当たり182ユニットとなりますので、朝夕の混雑事には長いエレベーター待ちとなりそうです。

シアタールーム、ワーキングスペース、ラウンジルーム等は37・38階に、25メートル長のスイミングプールとフィットネスルームは45階、スカイガーデンは46階に揃い、ラグジュアリーコンドミニアムの御多分に漏れず、豪華なファシリティが揃います。


※スイミングプール完成イメージ

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