パタヤ地区のバーゲンコンド (その1)

ここまでパタヤ地区の不動産市場、日本人賃貸の現状等を説明しました。

 

そこで、どんな物件がお勧めなの?というのが読者の皆様にとって気になるところなのでは無いでしょうか?

 

パタヤのコンド市場を牽引してきた中国人を始めとした外国人が消失した現場で、市場好調期にはついぞ目にする事が無かったお買い得物件も市場に出回るようになりました。今回からはそのような物件をピックアップして紹介する事にします。

 

グランドアベニューレジデンス(Grand Avenue Residence)

 

大幅遅延が続きましたが、昨年からやっと引き渡しが始まりました。パタヤでは優良ディベロッパーと評価されるチューリップグループによる開発ですが、工事が差し止めとなり近い将来取り壊しが計画されるウオーターフロントレジデンスの失敗で経営を圧迫したのか、最近は元気がありません。開発物件こそ人気がありましたが、経営陣や顧客対応には不満が伝えられる会社でもありました。評判の悪かった経営陣が刷新され、この物件は何とか完成には持ち込みましたが、予定されていた敷地内のホテル開業は暗礁に乗り上げているようです。

 

※グランドアベニューレジデンス

 

完成物件を見ましたが、出来栄えは上々です。チューリップグループの開発するコンドミニアムは、他のパタヤローカルディベロッパーに比しても高いクオリティに位置付けられます。

 

外国人区分は完売したのですが、元々の販売価格には外国人とタイ人の間で大きな開きがあるので、リセール価格を見ると似たような物件が外国人区分ユニットはタイ人区分の2割以上の高値設定となっています。これまで何度も当ブログで訴えて来ましたが、こういった二重価格構造はもうそろそろ解消すべき経済段階に入っているのではないかと思います。

 

8階建てビル6棟から成るレジデンスですので、供給ユニットも多く、又、引き渡し中にコロナに見舞われている事もあり、多くの損切り物件が出ています。プリセール価格より2割ぐらいディスカウントされているユニットもありますので、プールビュー側のユニットをそのような価格で見つければお買い得となります。

 

パタヤ、ジョムティエン地区の内陸側にある物件、パタヤで言えばパタヤセカンドロードとスクムビットロードの間、ジョムティエンで言えば、タプラヤロード東側(海と反対側)とジョムティエンセカンドロードとスクムビットロードの間の地域がそれに当たりますが、その地域の物件は、どれもラグーン型のプールを7〜8階建のレジデンスが囲む設計となっており、ユニット供給数が1000戸を超えるようなプロジェクトもあります。

 

ラグーンプールが巧みにデザインされ南国特有のリゾート気分を満喫できるので、リゾートユニットを安価に購入したい人にはお勧めなのですが、供給量が半端では無い数ですので、売却時に苦労します。

 

グランドアベニューレジデンスは他に比べて、パタヤ中心部とロケーションが良く、ビーチも含めて全て徒歩圏内で事足ります。プリセールより安い価格で買えるのであれば、自己居住目的のセカンドハウスとしては悪く無い選択肢だと思います。

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