新型コロナウイルスによるタイ不動産業界への影響 (その3)

前回のブログを書いた後に日本に帰国。本日タイに戻るつもりでしたが、日本滞在中にタイが渡航制限を実施した為に予定はキャンセル。現在では首相令で緊急事態宣言が発せられている(内容は不透明)等は、タイ不動産に興味のある読者の皆様は既に周知されているかと思います。

渡航に際しては、

日本出国前、利用航空会社への提出書類

1)COVID19(新型コロナウイルス)に感染していない旨の健康診断書


※健康診断書参考フォーム 出典:タイ航空

2)1,000万円以上補償の医療保険(旅行保険)
タイ入国時、検疫疾病管理官

3)T8書面の提出


※T8フォーム

が必要になります。これに関しても既にご存知の方も多いでしょう。

保険等に関しては、ネットでも簡単に申し込めますし、大きなコストはかかりません。

問題は1)になります。感染していれば当然海外渡航どころでは無くなりますが、日本では健常者へのPCR検査は実施しませんので、上記のような内容の健康診断書の入手は不可能です。

感染の兆候が確認できなかった、といった内容の診断書でも渡航可能であるという噂も耳に入ってきますが、その信憑性は確認されておらず、又その類の内容も診断書の入手も可能か定かでは無いので、身をもってチャレンジしようという気には僕自身もなれません。

そうこうしている間に、タイ航空は5月31日まで全フライト便欠航を発表、日系航空会社もタイへのフライト減便を決定する等、帰りたくても帰れない窮地に追い込まれてしまいました。

東京では感染が拡大する中、都知事が外出自粛を要請、首都封鎖の可能性に言及するなど、「こりゃ海外渡航どころでは無いんだな。」と改めて思い知らされています。

しばらくは日本からテレワークするしかない、と言う事がよく判りましたので、当ブログも再開する事にしました。

前回のブログでは、世界的な連鎖的株安を見ながら、新型コロナ問題を引き金に本格的な資産調整期に入るのでは?と半ば無責任な言及を行いました。

僕自身は不動産以外に関して全くの素人ですので、株式市場の過激な動きに注目をし過ぎて不動産以外の動きに関して当ブログで書いたのは妥当では無かった、と掲載した後の祭りながら、内心反省していました。

株、為替の動きは連日ニュースに取り上げられているので、皆様を十分に理解されている事だと思います。不動産REITや不動産関連企業の株価の動きは見えますが、不動産価格の趨勢が見えてくるのはもう少し時間がかかるものと見ています。

先月のブログでは中古物件の市場価格の動きを見ながら買い場の模索を行いましたが、そのような内容は既に吹っ飛び、陳腐化してしまったと実感しています。

資産調整の第2幕に突入する可能性もある中、買い場の模索等のテーマは横に置いて、既に弊社を通じて購入した顧客の資産防衛を主眼に置き、市場の動きに注視すべき時と気持ちを引き締めています。

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