ローカル地区と日本人居住区の生活費比較

今回はエカマイまでの所謂日本人居住区とそれ以外のローカル地区に住んだ場合、生活費の違いがどれほどあるのか? について触れていきたいと思います。
僕自身日本人居住区ど真ん中のスクンビット39に現在住んでいますが、このソイのスクムビット通りを挟んで向かい側のスクムビットソイ24には、人気デパート『EMPORIUM』があります。そしてこのソイ24もやはり 日本人居住区として栄えております。

※EMPORIUM
日系スーパーを代表する『フジスーパー1~4号店』は、現地の日本人には無くてはならない存在となっていますが、1号店はソイ33/1、2、3号店はソイ39、4号店はソイ49にて営業しております。

※フジスーパー1号店
又、ソイ39には、各種定食屋、居酒屋、うなぎ、讃岐うどん、高級日本料理、はたまたB級グルメの金沢カレー‥等、ここは本当に海外?といった趣で軒を連ねています。

※横井うどん
日本飲食店以外にも、イタリアン、フレンチ、有名スィーツショップ等もあり、コスモポリタンな風情も併せ持っています。さらに、本格的カラオケボックスや女性が相手してくれるカラオケ店、マンガ喫茶、日系薬局、不動産屋さん‥等もあり、日本の商店街さながらの状況です。

※金沢ゴールドカレー
かたや、以前住んでいた場所、再三当ブログに出てくるオンヌット地区はと言えば、日系飲食店は駅下屋台街に3軒くらい日系屋台がある程度。ただし、侮る事なかれ。結構美味しいです。
仕事帰りに立ち寄って、休みの日も又食べに行く、とかなりの頻度で行っていました。とは言うものの、オンヌット地区に住んでいるときの食事はタイローカル食が7割方でした。
しかし現状で日系のお店が林立していたら、それなりに不動産価格も高くなっているはずで、投資としての面白味は薄れてしまうのでしょう。これからはここら辺の事情も大きく変わっていく事でしょう。今後は大きな期待を寄せられる立地、と僕は確信しています。
オンヌットは、ハブとなる中心地アソークからBTSでたった5駅と便利な立地。BTSは駅間が1分前後と短いので、日本の状況に照らし合わせて考えると2、3駅の距離となります。
又、エカマイを過ぎると売買、賃貸相場共に急激に安くなる為、新しい物件も安く借りられます。それが一番の理由でオンヌットに住んでいた次第です。

※オンヌットのおすし屋さん
現状スクンビット39 に引っ越してきた後の実感は次のようになります。
得たもの
何物にも替えられない利便性
失ったもの
日々の生活費が3倍近くアップ
通勤状況
日本人居住区
ソイ39の自宅からソイ25の会社まで歩くと距離はあるが、車が必要となるほどの距離ではない。よって通勤はバイクタクシー利用で片道30バーツのコスト。
オンヌット地区
オンヌットからはBTSで片道25バーツ(当時)、5バーツの違いですので円換算で約20円の差。
住居事情
日本人居住区
ソイ39の新築物件の1ベッドルーム。家賃は20,000バーツほど。これを日本円に換算すると70,000円ほどですので、都内の1ベッドルームと同等いったところです。僕が以前住んでいた中野区と大差はありません。
オンヌット地区
しかしオンヌット地区では、同じ1ベッドルームの築浅物件でまさにこの半分です。東京に例えれば、中野から総武線鈍行で5駅下ると吉祥寺。そこは、最も住みたい街として常に人気ランキング1位ですので逆に家賃相場は高くなっています。このあたりと比べることに流石に無理があるかな、と思います。とは言え、タイ人にとってのオンヌット地区は十分都会と位置付けられるようです。
僕の考えるBTSが18駅延伸となった場合の将来的な位置付けとしては、
オンヌット周辺の駅 都会→大都会
日本人居住区 大都会→都心
と予想しております。
食費
そして最も気になる食費、これを外す訳にはいきませんよね?あくまで僕のライフスタイルとして書きますので、必ずしも参考にはならないかも知れませんが…。
オンヌット地区
先述した通り、よく利用したのはオンヌット駅直下の屋台街。大酒を飲みながらつまみを食べ、締めのご飯。
缶ビール1本 25バーツ(1本では終わりませんが)
ソムタム(グリーンマンゴのサラダ) 30バーツ(ほぼ毎日食べていました。)
タイ料理のおかず 30~50バーツほど
チェンマイソーセージ 1本10バーツ
ルークチン串(つみれ) 1本10バーツ
締めのタイ料理 30バーツ
日本料理屋で親子丼 70バーツ (オンヌット屋台街中央に位置する日本食屋台の親子丼.は、肉厚激ウマです。)
お酒を飲まずに食事であれば、日本人に人気のカオマンガイ(タイ風チキンライス)やカオカームー(豚肩肉のスライスご飯)で30バーツ、大盛でも35バーツと100円強で食べられます。
僕の場合お酒は必須なので、ビール1本とすれば150バーツで(日本円にして500円程)満たされるわけです。
日本人居住区
フジスーパー
日本の場合、自炊をすれば安く付くと思うのですが、バンコクにおいてその予想は見事に覆されます。
カップヌードルが1つ300円前後もします。
仮にカレーライスを作るとしましょう。それにお酒用のおつまみ、2、3日分の食材もまとめて購入すれば2,000バーツは必要になると思います。これでも結構我慢して節約しているつもりですが…。
ラーメン屋さんにおいては、ラーメン一杯の値段の安いところを挙げるとすれば、ソイ24中華一番の120バーツといったところでしょうか?余談になりますが、最近流行のこってり系ばかり食べていると、これぞ昭和のシナソバといった風情の中華一番のラーメンが胃にしみる美味しさを感じます。
しかし一般的に他店では、ラーメン一杯が200バーツ以上ですので、日本と比べて同等もしくは少し高いかということになりますね。鳥肉や豚肉はタイでは安いので、焼豚麺の値段が普通のラーメンとあまり変わらない店が多く、その点は嬉しい限りです。
他の料理に関しても当然店によって価格は異なるものの、概ね日本同等かそれ以上、高級料理店に至っては日本よりずっと高い場合が多いと思います。
よって日本人居住区での単身として日本食ライフを満喫した場合、昼食 200バーツ以上、夕食(お酒付き)500バーツ以上といったところでしょうか?
スーパーでの買い物は日系にこだわらなければタイの大型スーパーBIG CやTesco Lotusがあります。日用品等はこちらで買い求めれば安い商品が多いのですが、商品クオリティについて以前こんな切ないことがありました。
急にワインが飲みたくなった僕は、駅まで10分くらい歩いてオンヌット駅前のLotusにてワインを購入。 ところが、家に帰りオープナーがないことに気付きました。オープナーを買いに再びLotusに出かけ、これでようやく飲めると思い、コルクを開けるためオープナーを使ったところ、見事にコルクが全壊となり結局飲めませんでした。トホホです。
そういった大型ディスカウントスーパーで買ったフライパンのテフロンも寿命が短いと思いますし、電化製品も日系でなければ寿命がくるのが早いように感じます。総じて高品質とは言えず、日本製品のクオリティの高さが身に染みます。
100均にいたってはダイソーもかなりの店舗数を出店していますが、100円で購入できる商品はありません。価格は60バーツから、と日本のおよそ倍以上の価格となります。
以上のように、ローカルショップをうまく利用していくことにより生活費の軽減は可能です。ただし、そのクオリティはそれなりとの理解も必要です。又、タイ料理は日本人の口に合うと思いますが、辛いのは苦手な人には難しいかも…。
近隣諸国を旅行で回るとつくづく感じるのですが、ラオス、カンボジア、ネパール、ミャンマー等の食費や乗り物、ホテル等の価格に比しても、タイは最も発展している国にも関わらず、すべてにおいて安いと感じます。これだけ発展している国のタクシーが、初乗り35バーツ。メーターの上昇は2バーツ毎。驚くほどの安さだと思います。タクシーは長距離ではたいして利益にならないので、近距離で稼ぎたがる傾向もあり近距離歓迎です。狭い日本人居住区で暮らす日本人にとって、ありがたいことです。
次回は、マレーシアのコンドミニアムが日本人に売れた理由を取り上げます。あらゆる条件において、タイのほうが日本人にとって利便性は高いにも関わらず、何故マレーシアの不動産投資の人気がより高かったのか、個人的に検証してみます。
次々回は日本人にも人気のトンロー通りに建つ『エイトトンロー』の売り物件ご紹介します。

※エイトトンロー

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