日本人駐在員世帯が選ぶエリア、物件種類、間取り

日本人エクスパットの減少でアパート稼働率低下に関して4回に渡り書きました。今回は、日本人駐在員世帯がどのようなエリア、物件種類、間取りを選択するのかについて家族構成毎に補足しておきます。

当ブログはコンドミニアム投資がテーマとなっていますが、賃貸投資を行う人には重要事項となりますので、しっかりインプットして頂きたいと思います。

尚、ここで述べるのは会社から高額な家賃補助を受ける日系企業の駐在員を対象にしており、自身で家賃負担する現地採用社員、長期滞在リタイヤ組等は含まれておりませんので、その点をご留意下さいませ。

1.日本人駐在員世帯が選ぶエリア


※駐在員世帯に選ばれるエリア

プロンポン〜エカマイの圧倒的な強さが際立っています。

日系スーパー、飲食店、日本語病院、幼稚園、学習塾、習い事教室等々、日本人に必要なありとあらゆる施設が揃っており、日本国外で最も日本人の為の生活環境が整っているエリアと呼ばれるバンコク日本人居住区の面目躍如といったところでしょうか?

参照過去ログ:日本人エクスパットの減少でアパート稼働率低下(その3)

2.日本人駐在員世帯が選ぶ物件種類、間取り


※駐在員世帯に選ばれる物件種類と間取り

コンドミニムを購入して一度賃貸ビジネスに足を踏み入れれば、同種のコンドミニアム物件のみならずアパート、サービスアパートといったプロの強敵が立ちはだかる仁義なき世界が展開します。

コンドミニアムにおいては単身・夫婦・夫婦+未就学児童1人が賃貸需要の中核を為し、それ以上の家族構成はアパート物件の独壇場となる事が明確に分かります。

2ベッドルームに投資すれば、家族世帯がテナントになると思っている人が多いですが、事実は上記の表が示す通りです。

それでは賃貸投資には1ベッドルームを買う方がいいのでは?と考えてしまいますが、実はそうでもありません。

バンコクのコンドミニアムは圧倒的に1ベッドルームの供給が多いので、売却出口プラン時には供給の少ない2ベッドルームの方が売り易くなります。

又、高額予算のある単身者は、「家族が日本から来る際に泊めるので。」といった理由で2ベッドルームを借りる人は少なくありませんし、世帯内訳としての比率は少ないものの夫婦・夫婦+未就学児童1人の場合は2ベッドルームが選ばれますので、1ベッドルームよりもずっと供給比率の少ない2ベッドルームは賃貸確率が高くなる傾向があります。

但し、その状況はアソーク〜エカマイ間の日本人居住区中心部において言える事で、低予算の人が多くなるプラカノン以東では日本人テナント層の2ベッドルーム需要はほとんどありません。

又、上記で人気のあるエリア、間取りであればどんなコンドミニアムを購入しても賃貸投資で成功する等の思い込みは決してしないで下さい。駐在員家賃手当てのボリュームゾーン、物件そのものの賃貸人気度等、他にも重要な要素が関連してきますので、選択においては更なる緻密さが求められるのです。

参照過去ログ:
2018年度に選ばれた賃貸物件は?(その1)
2018年度に選ばれた賃貸物件は?(その2)
2018年度に選ばれた賃貸物件は?(その3)
2018年度に選ばれた賃貸物件は?(その4)
2018年度に選ばれた賃貸物件は?(その5)
2018年度に選ばれた賃貸物件は?(その6)

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