バンコクは都市別長期滞在者数NO.1

外務省調査による2017年10月1日付の海外邦人者数統計を見ると2017年も都市別邦人長期滞在者数はバンコクが51.981人を記録しNO1に輝きました。

この統計は、海外に3ヶ月以上居住する場合義務付けられている、大使館提出の在留届より算出されていますので、3ヶ月未満の短期滞在者は含まれておりません。

タイの場合は駐在員やリタイヤ組以外にも、特に目的を持たず住みついている外ごもり、沈没組と言われる人たちもかなりの数に上ると見られており、実際の数はこんなもんでは無いというのが定説となっています。


※都市別邦人数トップ20

ところで、2位の上海は43,116人なので9000人近く引き離した結果となっています。2014年を境に長期滞在者数では順位が入れ替わっていますが、日中関係の悪化や中国経済の成長鈍化等が背景にあるのは誰もが認知するところでしょう。一方それを尻目に右肩上がりに邦人数が伸びたタイ、逆転後は2割以上の差をつけて断トツの独走態勢に入りました。


※トップ9都市の在留邦人数の推移

上記の表より、欧米の都市では永住者率が高く、アジアではトップ20に入っている都市は一つもありません。好き好んで日本よりも遅れている国に永住する酔狂な人は少ない、といったところでしょうか?アジア好きの僕なんかはその例には当てはまらない一人になるのかな?うーん、でも永住となると話は別なので、スーパー長期滞在者といったところでしょうか。

再び外務省発表の統計、2017年10月1日時点での国別邦人数は72,754人で、米国、中国、オーストラリアに続いての4位となっていますが、在留届を出していない人を含めれば実際は10万人を超えるとも言われています。届けてないので、タイ政府が入出国記録より統計を発表しない限りは把握できない訳です。

バンコクに居住する日本人の8割以上はスクムビット地区に集中していると思われますので、届け出を提出していない人も含めるとアソーク〜オンヌット間の狭い地域(日本人居住区)には5万人程の日本人が居住するものと推測されます。

スクムビット日本人居住区に関しては、過去ログ:日本人の為の圧倒的な利便性、スクムビットとは? でも詳しく書いていますので参照下さい。

そしてこの5万人の日本人居住者が膨大な賃貸市場を形成しているのです。狭いエリアにこれだけ日本人が集中して住んでいるのは、稀と言うかかなり異常な状況と思えてしまいます。

とは言えヨシダ不動産の賃貸部門を見ると、やっぱりそのぐらい住んでないとこんなに忙しくならないよな〜と今頃になって思うのでした。

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