MRTラマ9世駅周辺もコンドミニアム建設ラッシュ (その1)

前回まではMRTペッブリー駅周辺について説明しましたが、それ以上の建設ラッシュとなっているエリアとしてMRTラマ9世駅周辺も近年複数のコンドミニアムが完成、更に複数の大型タワー物件が建設中となっています。

ラマ9世駅がペッブリー駅の次である事はご存知ですよね?

※MRTラマ9世駅周辺

※MRT路線図 出典:SAKURA SERVICE

建設の中心となっているのは、アソーク通りとラマ9世通りが交差する南側とラマ9世通り沿いの部分です。

それまではPCやスマホ関連の店とファーストフード店が軒を連ねるフォーチュンタウンとそれに隣接するスーパー“テスコロータス”くらいしかなく、華やかさに欠けるエリアでしたが、数年前にMRTラマ9世駅に直結するセントラル・グランド・ラマ9が完成してからというもの大躍進が始まります。

※セントラル・グランド・ラマ9

同時にグランド・ラマ9と銘打たれた一大プロジェクトが立ち上がり、ユニリーバ・ビル、Gタワーといった大規模Aグレードオフィスが次々と完成、そして125階建てのスーパータワーがセントラルの背後では建設が始まろうとしています。

※グランド・ラマ9プロジェクト、イメージ

※ユニリーバービル

※Gタワー

因みにこのスーパータワー、既に4年以上前に発表されたのですが、完成すれば高さ615メートルで東南アジア1の高い建物になる計画ということで大きな話題となり、周辺で販売されているコンドミニアムにおいても、ユニットがこちら側と向いていると“スーパータワービュー”と明記されていたりします。

敷地は確保され看板も大きく出ているのですが、現時点で基礎工事が少し行われたようには見えますが、躯体そのものは一向に建設が進んでいるようには見えません。本当にできるの?と訝っているのは僕だけでしょうか?

スーパータワーニュース記事リンク
615メートル、東南アジア最高層ビル建設へ(出典:NNA ASIA)

※スーパータワー建築現場

この壮大なグランド・ラマ9プロジェクトがスーパータワーの完成と共に完結した暁には、このエリアのバンコクでの位置付けは一変すると言っても過言ではないでしょう。既にラマ9世駅周辺をニューCBDと呼ぶ業界内の声も耳にするようになりました。

そしてグランド・ラマ9プロジェクトのラマ9世通りを挟んで南側の一角にコンドミニアム建設ラッシュが進行中なのは冒頭で触れた通りです。

こちら側はラマ9世と高速道路の間に挟まれている事もあり空地の目立つエリアでしたが、グランド・ラマ9側には及ばないもののMRTラマ9世駅へのアクセスはまずまず良好で、そこまで行けば買い物、食事などの日常生活ニーズは満たされる、高速道のへのアクセスも当然悪くない、といったコロンブスの卵的な発想の転換(ちょっと違う?)を以って、一挙にコンドミニアム建設ラッシュに傾いたのです。

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