エカマイ~オンヌット 人気コンドを速攻レビュー (その2)

前回に引き続き、今回はオンヌット地区のコンドミニアムをご紹介します。
今でこそBTSの東側終着駅はベーリンとなっていますが、1999年に開通した当初はこのオンヌットが終着駅でした。
その当時は大型スーパーテスコロータスを中心に一軒家、低層アパートが並ぶ郊外の住宅地といった風情で、日本人地区に住む人たちはバンコクの方田舎ぐらいの認識だったと思います。
今では、駅前にタワーコンドが軒を連ね、バンコクのアッパーミドルクラス(上位中間層)憧れの居住地域となっています。ここ10~15年、バンコクの都市開発のスピードは目を見張るものがあり、日本の高度経済成長期もこんなものだったのかな?と人聞き伝いではありますが、そう思わずにはいられません。
考えてみれば、トンロー駅まで3駅、アソークまで5駅とものの10分で都心部にアクセスしてしまうのですから、当然と言えば当然です。
バンコク東部や連なるサムットプラカン県、更にチョンブリ県には日系企業や日系工場が集中しており、多くの日本人駐在員にとっては、通勤に便利なエリアなのです。
家族世帯となると、奥様の買い物、お子様の通学や塾等の絡みもあるので、エカマイから東に進むには多々の困難が立ちはだかりますが、単身者にとってみれば多少の利便性に目をつぶれば、「通勤が楽になって良かった。」となる大きなポテンシャルを秘めています。
という事で、オンヌット地区の賃貸需要は単身者が中心となります。
日本人地区では2ベッドルーム以上のユニット購入をお勧めしていますが、オンヌットから先は1ベッドルームをお勧めするのはその理由からです。
それでは、人気物件を見ていきましょう。
Ideo Verve
ideo verve
賃貸人気度B
2011年に完成した、オンヌット地区ではパイオニア的な位置付けのハイクラスコンドです。当初は1ベッドルーム31㎡~、1+1ベッドルーム43㎡といったコンパクトな間取りで、「こんなのだれか借りるのかな?」といった印象を強く持った事を記憶しています。今ではコンパクトサイズのユニット設定が主流となっていますが、バンコクで2008年ぐらいまでに作られたユニットは、1ベッドルーム50~100㎡、2ベッドルーム100㎡~といった日本に比べ広い間取りのものが主流でした。1990年台のコンドともなれば、1ベッドルーム120~150㎡、2ベッドルーム150~250㎡等の設定がごろごろあります。
当時にしてみれば、31㎡の1ベッドルームというのは衝撃的な狭さだったのです。
しかしその予想は見事に外れ、このサイズ又はもっと狭いサイズに慣れている日本人は、何の抵抗もなく借りはじめ、瞬く間に人気物件となりました。2万バーツ~といった家賃、その割にセキュリティの行き届いた高級物件、といった条件も十分な援護射撃となりました。今では、更に新しい近隣のコンドにその人気を侵食されつつありますが、まだまだ人気物件としてのポジションを維持し続けています。
http://yoshida.co.th/detail.html?id=604
Q House Sukhumvit 79
q house sukhumvit 79
賃貸人気度B
Ideo Verbeから約3年半後に完成。ダウンサイズは更に進み、こちらの1ベッドルームは26㎡~となっています。Q Houseはバンコク中心部で多数のラグジャリー物件を手がけた実績があり、強力なブランド力を有しています。中心部で建てた姉妹物件ほどのきらびやかさはありませんが、ロビー周り、ループトップガーデン、プール等は十分な高級感を備えています。逆に、このエリアの購買層となる上位中間所得層のマーケティングが十分に行われたことが伺えます。
http://yoshida.co.th/detail.html?id=929
Ideo Mobi Onnut
ideo mobi onnut
賃貸人気度B
1階にはマックスバリューが入っており、大きなポイントを稼いでいます。21㎡のスタジオは1万バーツ~の賃貸が可能な為、日系企業の現地採用社員にも十分手の届く価格帯となっており、上記2件が拾えない顧客レンジを獲得しています。
http://yoshida.co.th/detail.html?id=879
Rhythm Sukhumvit
rhythm sukhumvit
賃貸人気度A
同じコンドブランド名を冠しながら、実は販売価格を抑える為に廉価版展開するケースが目に付いたりするオンヌット地区のコンドですが、このRhythmは全くの例外です。敷地の広さ、豪壮さ、共益施設の充実度‥等死角はゼロ。正真正銘Rhythmの血統を受け継いでいるラグジャリーコンドです。完成後から賃貸相場は上昇を続け、最近は落ち着きをみせているものの高止まりした状況です。1ベッドルームで4万バーツ前後~と、日本人居住区中心と変わらない価格帯ですので、日本人テナントのほぼ100%は駐在員となります。この地区で最も成功した物件と言えます。
http://yoshida.co.th/detail.html?id=811
超ダイジェスト版での紹介となりましたので、もう少し詳しく知りたい感がどうしても残るかも知れませんが、そこら辺は折を見て情報開示する事にします。

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