パタヤ地区のバーゲンコンド (その2)

前回に続きます。

 

ベーシセントラルパタヤ(Base Central Pattaya)

 

3年程前に完成し、今ではパタヤを代表するコンドミニアムとなりました。この物件の特徴として、

・高層タワー2棟からなるトータル約1200ユニットの兄弟物件

・30、35平米の1ベッドルームがほとんどで、50-70平米の2ベッドルームが占める割合が極端に少ない。

・中国人のホテル利用が非常に多く、ピークシーズンには「ここは中国ですか?」と錯覚する程中国人ツーリストで溢れかえる。

・パタヤセカンドロードに面した立地で、セントラルフェスティバルセンター等の大型モールが徒歩圏内。各種飲食店、バー(健全不健全含めて)が軒を連ねる周辺環境は、ある意味でパタヤ最強。

・ルーフトッププール他、豪華なファシリティが充実。

が、挙げられます。


※ベースセントラルパタヤ

 

平米単価8万バーツ〜でプリセールされましたが、現在は約2割アップの価格帯で取引されています。パタヤで最近できた物件としてキャピタルゲインを得たのは、他にセントリックシーぐらいしか無いと思います。

 

この物件を開発したディベロッパー“サンシリ”は、隣地によりグレードの高いエッジセントラルパタヤを建築中で、来年暮れには完成予定となっています。こちらのプリセール価格は、ベースセントラルパタヤの約2倍で、高層階のユニット、特に希少な2ベッドルームは平米20万バーツを超えており、パタヤのコンドミニアムとしては最高値では無いかと思います。

 

1ベッドルームのリセール物件はちょくちょく見かけるのですが、タイ人区分の物件がほとんどです。他プロジェクト同様に、このプロジェクトでもタイ人区分は割安設定でプリセールされました。但し、買い手候補は圧倒的に外国人が多いので、割高でも外国人区分を買うのが賢明です。

 

つい先日、希少なパタヤビーチ向きのA棟南西角部屋の2ベッドルーム(外国人区分)が手頃な価格で売りに出ていました。これも2割ほどのキャピタルゲインが盛られての売値ですが、自己使用した後に売却をしたい、というパタヤでは一般的な購入理由に当てはまる人であれば、買い推奨です。


※ベースセントラルパタヤ、A棟2ベッドルーム南東角部屋の売り物件

 

ノースポイント(Northpoint)

 

パタヤ地区では最も成功したプロジェクトの1つです。1つの超高層タワーはウオンアマットビーチのランドマークと位置付けられています。正真正銘のオンザービーチ物件で、敷地は50メートル程に渡りビーチに面しており、リゾート物件の醍醐味満点です。


※ノースポイント

 

隣には同ディベロッパー“レイモンランド”が開発したより新しいザイア(Zire)がありますが、リゾートコンドミニアムとしてのノースポイントの完成度には後塵を拝します。

 

私見ながら、後にも先にもノースポイントを超えるプロジェクトは無いものと思っています。

 

僕自身も一番好きなプロジェクトですが、完成後10年を超えますので、ビーチ前物件の宿命とも言える早い老朽化が進んでいます。あまり良い条件のリセールユニットが市場に出てくるのは少ないのですが、先日、よりビーチに近いA棟の高層階2ベッドルームの売り物件(外国人区分)を見つけましたので、参考までに掲載しておきます。


※ノースポイント、A棟高層階2ベッドルームの売り物件

 

ビーチのセカンドハウスでリタイヤしたいといった夢を思い描き、且つ高額予算がある人には最高にお勧めの物件です。但し、ウオンアマット地区の立地ですので、パタヤ中心部の移動にはバイク、又は車が必要になります。ノースポイントほどのコンドミニアムに住み、バイクを移動手段にするのはイメージしにくいので車を購入、となるのですが、そうなると生活予算はかなりアップします。まあ、ノースポイントのオーナーレベルでともなれば気にすることもないのでしょうが・・・。

 

タイのコンドミニアムでは、駐車場使用料は管理費に含まれますので、その点、日本のマンションとは違いお得感があります。

 

ノースポイントとも言えども、リセール価格は既にピークに達しており、既になだらかな価格下降トレンドが始まっています。駐在員クラスには非常に人気が高いのですが、そのテナント層はそれほど多くありませんので、安定収入の確保はそう簡単ではありません。又、せっかく夢見て購入した物件を利回り投資だけで考えるのも愚の骨頂と言えるかも知れません。

 

遊びを起点として購入するパタヤの物件は、どうしても投資運用には無理がある、というのが、これまで自身でもパタヤ地区に3件のコンドミニアムを購入した僕なりの実感です。投資目的での海外不動産購入は多様な需要がある都市部で行うのが常道である、は揺るぎない事実と捉えて間違い無いでしょう。

 

日本でも沖縄やその周辺の島、北海道のスキーリゾート等で不動産の高騰が見られますが、その基盤となっているのは遊びを起点とした外国人購入者、その現象をみて購入する日本人投資家です。そのような場所柄も、パタヤ同様に浮き渋みが激しい不動産市場なのでは無いかと思います。

 

その意味では、多様な理由で人が集まり、生活インフラが底堅い地層のように積み上げられた都市の不動産市場と大きく異なるのは当然の事なのです。

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