アソーク通りの注目プロジェクト The Esse Asoke (その1)

今回は予告通り、アソーク通りのもう一つの注目プロジェクトとしてThe Esse Asokeをご紹介したいと思います。
※The Esse Asoke
the_esse_asoke
タイの国民的ビール”シンハ”を製造販売するSingh Groupの関連会社であるSingh Estateが威信をかけて開発するプロジェクトであることは前回説明したとおりです。
威信をかけるだけあって、堂々たるプロジェクト概要となっています。
プロジェクト用地として、アソーク通りに面した約4,000㎡強(1,200坪強)の敷地を確保しています。アソーク通りといえば、大型オフィスビルが立ち並ぶバンコク副都心とも言える位置づけの一等地。そこに55階建てタワー、419邸のコンドミニアムが誕生するわけです。
タワーの高さに比して“広大な”とは言えない敷地面積ですが、アソーク通りからは50メートル入ったところにレジデンス等が建つようなので、ハイクラスレジデンスとしてのプライバシー感と高級感は十分演出できるでしょう。
前回のブログでも触れましたが、問題となるのは立地です。
MRT(地下鉄)スクムビット駅 550メートル
MRT(地下鉄)ペッブリー駅 650メートル
BTS(高架鉄道)アソーク駅 700メートル
上記の位置関係から、スクムビット通りとペッブリー通りのちょうど中間地点であることがわかります。
問題点1 最寄り駅に関して
上記ではMRTスクムビット駅が最寄り駅となりますが、バンコクで日本人が生活する上でMRTを利用する機会はあまりありません。BTSでも特にスクムビット線を利用するのが一般的です。そうすると最寄り駅はBTSアソーク駅となり、距離は700メートルあります。この700メートルの距離感は日本での1キロに相当すると考えるのが妥当です。バンコクの歩道は整備状態が悪く、アソーク通りはその中でもいい方ですがそれでも日本との比較には全く及びません。又、暑い土地柄こんな距離を歩くと汗だくになってしまいます。この距離を歩いて行こう、と考えるタイ人はまずいないでしょう。
そしてバンコクのコンドミニアムでよくある最寄り駅までの無料送迎サービスも設定されていません。ですので、車を利用しない人は独力で駅まで行かねばなりません。
問題点2 アソーク通りに面した立地
既述した内容とは矛盾を感じるかも知れませんが、バンコクである程度の生活経験のある人であれば誰でも容易に理解できるかと思います。
アソーク通りはは片側3車線の両側通行でバンコク有数の都市中心部大動脈となり、常時渋滞しています。そして朝夕のラッシュアワーともなると、車が全く進まなくなるような状態になることも珍しくありません。
敷地を出てスクムビット方面へ右折することは不可能なので、左のペッブリー方面へ進む事になります。その後のUターンポイントはペッブリー通り直前しか無いので、スクムビットやシーロム方面へ行く場合は、そこでUターンするかペッブリー通りに出て大回りするしかありません。ですので、行先によっては毎回渋滞の中で大きな時間のロスが生じることになります。
帰る際には、逆にスクムビット方面からのアクセスは便利ですが、ペッブリー方面からのアクセスの場合は新しく設けられたMRTスクビット駅付近のUターンポイントで回る必要があります。
このように車での移動にはいつも多少の苦痛が伴うことを覚悟しなければなりません。又、この立地状況であるが為に、最寄り駅へのシャトルサービスの設定も諦めたのではないかと推測します。
最寄り駅まで距離がある、車でのアクセスも難あり、という立地状況は、バンコクで生活する上で致命的なアキレス腱となります。次回で紹介する予定ですが、部屋の間取りの良さや豪華設定は申し分の無い内容なのでこの点は残念な限りです。

おすすめ