タイのコンドミニアムもブランド力がモノを言う
去る10月1日にトンロー地区で新プロジェクトがプリセール開始となりました。
プロジェクト名Laviq Sujhumvit 57。ソイトンローとはソイ55の事ですが、このエリアを総じてトンローと呼ぶ事は皆さまご存知ですよね?
※Laviq Sukhumvit 57
トンロー地区はスクムビット通りを挟んで、偶数ソイの南側と奇数ソイの北側に分かれるのですが、従来は北側の方に圧倒的に人気がありました。
フジスーパーを始めとした人気スーパーが出そろい、おしゃれなショッピングモールや商業ビル、かっこいいカフェや日本食を始めとした世界各国の飲食店が軒を連ね、バンコクでは有数の人気エリアに数えられます。
タイの芸能人も多く住んでいるようで、有名人を日常的に目にすることが多いとの事。タイの芸能事情に疎い僕にはあまりわかりませんが、とにかくそうらしいです。
確かにこの界隈は日本人以外にも欧米人も多く住んでいますし、ハイソ的な雰囲気を身にまとったタイ人も多く目にします。ポルシェ、フェラーリを目にする事も毎日の事で何ら珍しくはありません。
そう、トンロー地区北側は、タイ人にとってもおしゃれで住みたいエリアなのです。
反対側の南側も、ここ5年程でスクムビット通りに面したエリアを中心に大型のコンドミニアムが立ち並ぶようになり、現在多数の日本人が住んでいます。トンロー駅が近いのはいいのですが、買い物場所に乏しく、隣駅のプロンポン駅まで足を伸ばすと割り切ればいいのですが、ちょっと歩いてスーパーへと言うのは不可能で、多少の不便さには我慢が必要です。
ただこちら側にもショッピングモールの建設が開始されており、完成のあかつきにはこういった問題も解消されるものと思います。
さて、トンローの地域事情を簡単にご説明したところで、新プロジェクトLaviqに話を映します。
確認するとなかなかのプロジェクトである事がわかります。
ロケーションはソイ57、スクムビット通りの北側エリアで、ちょうどマリオットホテルの裏手にあたります。敷地面積は2ライ以上で、平米表記では3,500㎡程、駅近の一等地しかも人気の北側でこれだけの建設用地を確保したのは立派です。
※Laviq Sukhumvit 57ロケーションマップ
地上33階建ての高層タワーで、総邸数235。
ユニット内訳は、以下の通り。
1ベッドルーム 42-45㎡
2ベッドルーム 79-91㎡
3ベッドルーム 115-144㎡
デュプレックス 92㎡
ペントハウス 244-357㎡
ユニットのダウンサイズが著しい昨今のバンコクでは、広めのユニット設定と言えます。そして天井高は3メートルのラグジュアリー使用。
これは売れ線プロジェクトだなーと思いきや、実はあまり販売は芳しくない模様。
価格が高いからか?と調べてみると、平米単価22万バーツ~程。このロケーションとしてはリーズナブルと言える価格帯です。
ではなぜ売れないのか?
問題はディベロッパーにあるようです。
REAL ASSETなる会社による開発なのですが、なにしろ知名度が低いのです。過去に手掛けたプロジェクトは1件のみで、それもバンコク郊外の無名プロジェクト。
タイ人の不動産投資家が集まるサイトでのやり取りを拾ってみると、案の定「この会社どこだ?」的な情報が飛び交っており、タイ人富裕層の多くは、立地良し、建物良し、価格良し、のこのプロジェクトを買い控えているようです。
例えばこのプロジェクトをこの値段でサンシリ社が自社プロジェクトとして販売したらどうでしょうか?
多分にプリセール後1-2日で完売御礼となるでしょう。
サンシリ社はトンローの販売価格のボトムラインを平米30万バーツと位置付けておりますので、22万バーツ~というのは破格の安さとなります。
これだけの価格差もモノともせずに快進撃を続けるサンシリ社他の大手ディベロッパー各社。
ここタイでは日本以上にブランド力に信頼が置かれており、多少の価格差であれば迷わず実績のある有名ブランドを選択します。
発展途上の中で、安かろう悪かろうに翻弄されてきたタイ人消費者の意識は、高品質が当たり前の日本人消費者には想像し難いほどブランドイメージに傾倒していると言えるでしょう。
ここタイでは、安いからと言って無名ディベロッパー開発のコンドに手を出すと痛い目にあいそうです。