オンライン内覧に効果抜群Matterport3DVR

タイ政府は、全ての新規入国者に対して、政府が認可したホテルやサービスアパートで2週間(実際は15日間)の隔離を義務付けている事から、最近は隔離中の新規赴任者からメールでの物件問い合わせが当たり前になっています。

隔離中で時間を持て余している赴任者が多い事もあり、実に広範囲且つ詳細に渡り賃貸物件に関する質問が増えています。

ヨシダ不動産のHPは、約10年前の公開当初から、詳細に渡る物件情報を見やすい形で表示、画像データをできる限り多く、細かい条件での検索が可能の3点を重視して開発してきました。時として、デザインが垢抜け無い、古臭い等の批判も聞こえてきますが、バンコクに精通していない初めての人、既に数年在住しているバンコク通の人にも、欲しい物件を探し易い、知りたい情報が手に入る等の面ではまずまずの評価を頂いています。

公開当初は僕自身でHP開発に携わっていたのですが、その頃見た競合他社のHPには、日系外資系タイ系を問わず、最寄り駅や所要時間すら表記されていませんでした。

世帯構成に分けた物件、病院やスーパー等からの所要時間、グラフによる物件性能等の表示やかなりディープな物件訪問記等は全てヨシダ不動産が先駆けとなって展開していきました。

見る人の使い勝手に偏った形で開発した反面、BtoCビジネスでは最重要となるSEO対策(検索エンジン対策)がおざなりとなってしまいました。これは大きな反省点です。更に言うと、スマホ対応もしていないため、ビューワーの半数がスマホでアクセスしている現状では、既に時代の遺物となりつつあります。

いつものように話が脱線してきましたので、本題に戻ります。

隔離中に多々お問い合わせを頂く中、営業担当者を懇切丁寧にわかり易く説明しているものの、お客様が究極的に求めているものは、やはり百聞は一見にしかず、「どんな物件なのかこの目で確かめたい。」と言う事なのです。

ヨシダ不動産では、昨年半ばからMatterport3D空間画像でおすすめ物件の画像を収集していました。

Edge Sukhumvit 23の2ベッドルームをサンプルとして掲載しますので、コチラよりご覧下さい。


※3D間取り空間

エッジ・スクムビット23
※ウオークスルー動画抜粋(上記の物件名をクリック)

3D空間の間取りイメージを様々な角度から見られるだけではなく、ユニットをウオークスルーで内覧したり、床面の長さや天井の高さを計測表示したり等々、「見る」という点に対しては、現時点ではインターネット上の最高の表現力を持っているのでは無いかと思います。

ヨシダ不動産では、動画やリコーのTHETAによるVRイメージの提示等を手掛けてきました。今後は全ての物件画像をMatterportに切り替えたいと思うのですが、現時点ではコストが見合いません。

賃貸仲介業に整合するコストでは無い、が僕の試算にはなりますが、ディベロッパーやプロジェクト専売権を獲得するような大手不動産販売会社には十分に見合うと見ています。どうして大々的に取り入れ無いのか不思議に思います。

コロナ禍でディベロッパーが一番大きく影響を受け、リストラの嵐となっているどころか、大手でも倒産が囁かれる中、先行投資は避けコストダウンに専念するのは分かりますが、ショールームにも足が遠のくようなコロナ禍の環境においては、抜群の費用対効果をもたらす筈なのですが・・・。

企業がパニック状態になるとヒステリックになり、コスト削減一辺倒、往々にして生きる金の使い方の芽まで摘んでしまう行為に陥りがちですが、もしそれが事実としたら、誠に残念な経営判断だと僕の目には写ります。

このMatterportイメージは、隔離中の新規赴任者には大好評となっており、現物を見ずに物件の賃貸予約をする人も決して少なくありません。

実際の現場における物件内覧では、見るだけとは違い、肌感覚や音で周辺環境を理解したり、匂いで管理具合を嗅ぎ取ったり、という総合的な実体験をしますので、どうしてもオンライン内覧とは大きな違いがありますが、そこら辺はヨシダ不動産の担当営業に信頼を置いたり、既にバンコク在住の先輩や同僚に聞いたりといった行為で バックアップをとっている部分もあるのかと思います。

現段階では、優先順位で選んだ特定のおすすめ物件に限定し、お客様にリンクをお知らせしてご覧頂くといったかなりクローズな形での活用となっていますが、今後はヨシダ不動産のHPにおいても導入していきたいと考えています。

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