2021年第一四半期もコンドミニアム価格の下落は継続

REIC(Real Estate Information Centre)の調査で今年もコンドミニアム価格の下落基調が継続すると発表されました。


※バンコク首都圏の不動産販売価格指数

グラフは不動産価格指数の変遷を示すグラフで、赤の折れ線グラフがコンドミニアムの販売価格指数となり、2020年は4四半期連続で下落している事が分かります。

このブログの読者の皆様であれば何にも耳新しい内容ではなく、下落幅はこんなもんなの?と思う人の方が多いのではないかと推察します。データソースや算出方法等は開示されていませんので何とも言えませんが、僕自身ももっと落ちているのではないかと思っています。

示されているのは全てのグレードのコンドミニアムの平均値でしょうし、バンコク首都圏とはバンコク以外にもノンタブリーやサムットプラカーン等の隣接する5県を含むのが一般的な捉え方ですが、このデータのカバーエリアがはっきり分かりませんので、「そんなもんじゃないだろ?」と言うにも確証がありません。取りあえずは、情報としてインプットする程度に留める、というのが妥当なところでしょう。

2020年を通じて、ディベロッパーは新しいプロジェクトの販売を抑えて、在庫一掃の為に様々なキャンペーンを行った為販売価格が下がったのが理由、とREICはシンプルに説明していますが、それが大きな要因となったのは確かに容易に理解できるところです。

なのですが、その後はきな臭い内容が続きます。

在庫一掃キャンペーンの内容としては、値引きが一番多く、全体の43.8%を占め、無料家具パッケージや無料ギフト等の特典を付ける手法が38.4%と続き、登記費用・管理料金等を無料にする手法が17.8%だった、がREICの調査結果となっています。

確かに3つ合わせて100%で帳尻は合うのですが、僕が知る限り、買い取り保証やら家賃保証、複数のアイテムを合わせたもの等々、もっと多種多様なキャンペーンがありましたが、そこら辺はどうなっているのでしょうか?

この調査報告は、やはり一つの情報として聞いておくぐらいで十分ようです。

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