新年おめでとうございます。

何を今頃・・・、となりましたが、今年も宜しくお願い致します。

日本でも首都圏と大都市を中心にコロナが猛威を奮っていますが、タイにおいても昨年暮れからバンコク隣県の市場で働くミャンマー人からクラスターが発生。その直後、ラヨーン県、シラチャやパタヤのあるチョンブリ県でも感染が拡大し、これらの県を含む東部5県がロックダウンとなり、学校や公園の閉鎖、飲食店の短縮営業、県をまたぐ移動の制限等が現在も実施されております。その後、バンコクでも感染が拡大した為、バンコクでも同様の措置が取られています。

昨年、タイでコロナが初めて確認された時期は、速やかに国家緊急事態令を発令し、軍までが出動する中、夜間外出禁止令や県をまたぐ移動の検問等を徹底すると同時に、海外からの厳格な渡航制限を実施した事は、タイ不動産に興味がある、又はタイ好きな皆様にはとっては良く知るところであります。

現在コロナ拡大の小さい波に直面してはいますが、初期の徹底した行動自粛とそれに準ずる国民の努力が結実している事は、コロナの感染者、死者数の数字により一目瞭然となっています。



※新型コロナウイルス感染者数 (出典:ウィキペディア、2021年1月19日)

今朝出勤前に日本でも新種の英国株の市中感染が確認されたとのニュースを見て、やれやれ大変だなあと思いながら出社しましたが、一体いつになれば人が自由にいどうできるようになるのか? これは海外に関連のある事業に携わる人たちばかりではなく、毎年の海外旅行を楽しみにしている旅行ファンの人たちにとっても大きく関心のあるところだと思います。

在タイ駐在員を中心とした人たちへの賃貸物件仲介、投資家へのコンドミニアム販売仲介、物件管理等を生業としていますが、昨年は大きな打撃を受けました。11月頃から駐在員赴任が増え始め、11、12月は昨年同時期以上の賃貸成約があったものの、コロナ再拡大がやはり影響しているのか1月の出足は芳しくありません。3月は家族物件の賃貸需要が多いピークシーズンとなるのが通例なのですが、今年はどうなることやら・・・。気を抜けない状況が今年いっぱいは継続するものと予想しています。

賃貸はそれなりに仕事があるのですが、販売の方は鳴かず飛ばずといったまさに開店休業状態が続いています。現地に入国できないようような状況で、海外不動産を見ないで買う、というのは、盛況期の1996~99年頃は中国人投資家の中では多く見られましたが、日本人ではごくごくわずか、必ずしもいないわけでは無い、といった程度なので、入国緩和が業務渡航に限られている現在の状況から一般の人まで拡がらない限りは、日本人投資家市場が再起するのには時間がかかるのは間違いありません。

又、コンドミニアム投資においては、コロナ前から市場低迷が始まっていましたので、コロナの外的要因が取り除かれれば解決する、といった単純なものでもありません。但し、市場が低迷する中、かなり魅力的な価格のいわゆるお買い得物件も続々と出回っていますので、入国が自由になれば、先ずは利に敏い中国人市場から盛り上がるものと思っています。不動産の市場推移の慣例として、底値で買える市場は2~3年は継続するものとは思いますが、新規プロジェクトが少ない中、コロナの影響からいち早く経済回復しつつある中国人市場が押し寄せれば、バッタの大群の如くバーゲン物件が買い漁られる状況は少なからず展開するものとも予想されます。

市場の習わしとして、大勢が買っている時は既にピークとなっており、絶望している時には底値を形成します。飽くまで不動産ですので、「いい物件が見つかれば」が前提となりますが、買いの時期はコロナ終焉後しばらく経ってからでは遅きに失し、終焉の兆候が見え始めてから入国が自由になり市場が再度活況を呈する前までが底値買いのチャンスとなるのでは無いかと思います。

とは言うものの、それが今年中に始まるのか?については、まだまだ悲観的な見方をせざるを得ず、状況を静観するのが現時点では得策と思っています。

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