Muniq23 vs Celes Asoke (その3)

共益施設比較

エントランスロビー

ムニクのインテリアは落ち着きがありエレガントな雰囲気であるのに対して、セレスは金ピカ派手目ながら嫌味なくスタイリッシュに纏まっています。セレスの方のロビーはガーデンスペースに向いて広く開口部が設けられている分開放感があります。どちらがいいかは一概に言えず、完全に好みが分かれるところだと思います。


※ロビー

機械式パーキング

これまでのバンコクのコンドミニアムにおいては自走式パーキングが一般的でしたが、敷地が1ライ(1600平米)強とダウンサイズ化が進む中、この2つのプロジェクトは共に機械式パーキングを導入しています。


※機械式パーキング

共に同時に2台がアクセスできるシステムですが、混雑時は時間がかかる事を覚悟しなければならないでしょう。とは言え、日本人駐在員層を含めてこのグレードのコンドミニアムに住むような富裕層には、お抱え運転手(駐在員は会社の運転手)がいるのが普通ですので、自分の手を煩わせるような事はないはずです。

機械のメインテナンスが十分とは言えないお国柄ですので、故障は頻繁に起きるでしょうし、日本同様にメインテナンス費用は結構な金食い虫になるはずです。

ムニクは敷地に入るとすぐ手前左側に1台、裏手に1台のパーキングポイントがあり、セレスは奥側に2台並んでパーキングポイントが設けられています。車と人の動きの導線においては、セレスの方が理に適っており便利です。

レクリエーション設備

プール、フィットネスルームは当たり前、他にサウナ、ジャクジー、ラウンジルーム、スカイガーデン、シアタールーム等が豪華に揃うのはタイのファシリティスタンダードとなっていますが、両者共にラグジュアリーコンドミニアムの名に恥じない、豪華な設備を完備しています。

ムニクは35-36階に、セレスは33-35階に集約しており、バンコクのスカイラインを堪能しながら、フィットネスライフを満喫して下さい、というのがコンセプトです。豪華なのはいいのですが、温水設備はないので、今のような乾季になると高層階に設けられたプールの水はそれなりに冷たく、実用面では今ひとつです。


※スイミングプール

フィットネスルームはそれなりに利用されますが、プールはいつも人が少ないのが一般的で何とも贅沢というか無駄だなあと思ってしまいます。バンコクのコンドミニアム では五つ星ホテル顔負けの贅沢なスポーツファシリティは揃っていますが、住人にはあまり利用されていない、という世にも不思議な物語が展開しているのです。


※フィットネスルーム

実際、ヨシダ不動産でもお客様を内覧にお連れ際に当然ファシリティ等へもご案内するのですが、「プールとか行かないから見なくていいよ。」と言う人が少なくありません。

話が脱線しましたが、スイミングプールやフィットネスルームの規模、完成度、豪華感においてはセレスに軍配が上がります。この規模のコンドミニアムとしては、ムニクのフィットネスルームは小さ過ぎますし、ランニングマシン等の数も少な過ぎます。プールにおいても、ムニクは15メートル長と、今時のコンドミニアムとしては異例の短さです。

とは言え、先述した通り、ファシリティの利用頻度は低いといった事実に目をむければ、ムニクの方が使用現状に即した判断と言えるかも知れません。ただ、ラグジュアリーコンドミニアムを所有する充足感が満たされない点は否めません。

勝者:セレス・アソーク

投資的側面にスポットをあててみます。

賃貸利回り比較

同じサイズのユニットであれば、家賃相場は同じぐらいに落ち着くと推測しますので、分譲価格が10%以上高いセレス・アソークの方が利回りの点では分が悪いかと思います。

加えて、ムニクはペットの飼育が可能ですので、ペット可の物件が決定的に不足しているバンコクでは、賃貸物件として非常に有利に働きます。実際ヨシダ不動産の扱いで、69.5平米2ベッドルームのユニットが内覧なしに契約がまとまりましたが、やはりペットが決め手でした。

投資的な側面においては、セレスよりもムニクに軍配が上がると判断します。

勝者:ムニク・スクムビット23

おすすめ