Muniq23 vs Celes Asoke (その2)
ユニット比較
ムニック・スクムビット23の南西角部屋の2ベッドルーム69.5 平米 とセレス・アソークの北東と北西角にそれぞれ配置されている2ベッドルーム、70.3平米はどちらも各階に設定されており、床面積もほぼ同じなので、サンプルユニットとして抽出して比較しました。
ほぼ同じサイズの床面積ですが、セレスは各部屋に通じる廊下に結構なスペースを取られている分、リビングルーム、マスターベッドルームの居住空間がムニクに比べて手狭になっています。70平米前後でのこの違いは小さくありません。
※ムニク2ベッド(69.5平米)とセレス2ベッド(70.3平米)間取図
一方天井高を比較すると、ムニクは2.7メートル、セレスは3メートルなので、セレスに軍配が上がります。最近のラグジュアリー物件は天井高3メートルが主流になっている中、2.7メートルは物足りなさを感じてしまいます。
※ムニク2ベッド(69.5平米)とセレス2ベッド(70平米)ショールームイメージ
天井高が醸し出す余裕のスペース間は重要ですが、それは実質的に使う、人が生活上移動するスペースでは無いので、部屋の大きさや形と比べて重要性が低いと判断するのが適切かと思います。賃貸運用においては、ユニットのみの単純比較をした場合、こちらのユニットが選ばれる可能性の方が高いと思います。
眺望を比較します。
ムニクは南側に24階建てのコンドミニアム“ル・プレミア”が隣接しており、高層階に行かない限り南側は壁ドンとなってしまいます。但し、こちらに開口部は最小限に抑えた設計にはなっています。
セレスは、50メートル程の距離はあるものも、南側にはほぼ同じ高さのコンドミニアム“ラスコリナス”、北側にはやはり高層となるホテル“プルマン・バンコク ”があり、眺望は多少圧迫感があります。
下の写真はセレスのフィットネスルームから撮影したものですが、ラスコリナスが近いことが分かります。セレスのシグネチャーとも位置付けられる代表格のユニットは、南西と北西に設けられた86平米の2ベッドルームかと思いますが、そのどちらも西側を除いて眺望にはどうしても一定の圧迫感が出ています。
ガラスを多用したユニットデザインは劣化を感じさせずいいのですが、開放感という点では高層ビルが近接している立地環境では諸刃の剣で、逆に仇となってしまいます。
一方、ムニクの22階以上のガーデンが設けられているフロアの北東角部屋2ベッドルーム79平米の眺望は完全に抜けており、カウンターキッチンが設けられた完成度の高い間取りとなっています。
眺望を含めて個々に多種多様なユニットがある為、どちらが勝ちと決め付けるのはフェアじゃありませんので、ユニットに関しては勝敗を留保するのが妥当かと思います。
勝敗付かず