Muniq23 vs Celes Asoke (その1)

奇しくもコロナ禍の中ほぼ同時期に引き渡しとなったアソーク地区の2つのプロジェクト、ムニク・スクムビット23(Muniq Sukhumvit 23)とセレス・アソーク(Celes Asoke)を比較したいと思います。
共にMRTスクムビット駅、BTSアソーク 駅の乗り換え地点となるアソーク 交差点付近に、1ライ強(1ライは1600平米)というコンドミニアム 開発には若干小さな敷地を確保して建てられた、ほぼ同規模のタワーマンションとなりますが、じっくり比較してみるとなかなかの妙味が見受けられます。


※ムニク・スクムビット23とセレス・アソーク 外観

ディベロッパー比較

ムニクはメジャー(Major Development)による開発となり、エカマイのフラトン(Fullerton Sukhumvit)、ソイ39のメルク(Marque Sukhumvit)等々、数多くの有名プロジェクトを手掛けた実績があるのに対して、セレスを開発したラッキーリビング(Lucky Living)はソイ49のリブアット49(LIV@49)が唯一の実績です。リブアット49は低層物件と言う事もあり、プロジェクト発表当初から「この会社大丈夫なの?」というのが巷の反応でした。

この点に関しては、過去ログ:出回り始めた投げ売り物件(その7) 登記前投げ売り物件諸々(2)でも書いていますので参照下さい。

という事で、知名度、実績から見る安心度においてはムニクに軍配が上がり、賃貸付けや売却時においても大きく有利に働きます。

勝者:ムニク・スクムビット23

 

立地比較

ムニクはソイ23、セレスはソイ21(アソーク 通り)に面した立地。


※立地図 

アソーク通りはバンコク切っての大動脈なので、セレスの方が一等地なのは確かなのですが、交通量の激しいアソーク 通りからの騒音はペアガラスでの防音対策をもってしても悩ましいのではないでしょうか?アシュトンアソーク のようにアソーク通りから50メートル以上のセットバックがあればまだいいのですが、セレスは10メートルもありません。静かな住空間としてはムニクの方が勝ります。

MRTとBTS駅への距離はセレスの方が明らかに近く、この点は議論の余地はありません。

一方、車でのアクセスを考えると、アソーク通りは不利に働きます。特にペッブリー、ラマ9世方面へ向かう際には、アソーク通りを出てアソーク 交差点をスクムビット通りに左折し、Uターンして再びアソーク 交差点に向かう必要があるので骨が折れます。ソイ23の方はスクムビット通り、アソーク通り、プロンポン方面へのマルチアクセスが容易であり、社用車で動く駐在員層にとっては実利的です。

引き分け

 

外観比較

砂岩調にコンクリート外壁を仕上げたクラシックなスタイルのムニク、Low-E遮熱皮膜の複層ガラスでモダンコンテンポラリーな外観のセレス、好みの分かれるところでもありますが、日射が強く、空気の汚れたバンコクCBDの環境においては、劣化が目立たないセレスの方に軍配が上がります。

但し、周囲に高層レジデンスやホテルが林立しており、ガラス張の室内は外からも見えてしまいますので、プライバシー感においては懸念が残ります。

ストリートレベルからみるとわかり難いのですが、ムニクは22階以上にはガーデンフロアが設定されております。


※ムニックの高層階外観

勝者:セレス・アソーク

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