ノーブルオンラインセールス、事の顛末 (その1)

すっかりご無沙汰してしまいました。前回紹介したノーブルオンラインブッキングは6月7日に終了しましたので、今頃書くのも賞味期限切れの感が拭えないのですが、尻切れトンボのままになるのも後味が悪いかと思いますので、レポートする事にします。

 

僕的には一番興味のあるノーブル・プルンチットに絞り販売経過を見ておりました。くどいようですが、バンコクCBDの中でもど真ん中となるプルンチット駅に直結しながらも大きな敷地を誇る当プロジェクトは唯一無二の存在であり、そのアドバンテージは将来永劫色あせる事はないと思っています。ホテルオークラが入る複合オフィスビル“パークベンチャー”、パークハイアットホテルが入る商業モール“セントラル・エンバシー”も同駅に直結していますが、それだけでもこのプロジェクトのプレステージ性が伺えます。

 

又、トンローやプロンポン地区にある人気コンドミニアムとは比較にならないまでも、ノーブル・プルンチットはシーロム・サトーン地区やルンピニ公園周辺地区に勤務する日本人駐在員層に選ばれる物件ですので、利回り投資としても適格物件になります。

 

他にもノーブルの5つのプロジェクトが今回のオンラインセールスに抽出されていますが、ある程度の賃貸需要が見込まれるのはアソーク地区のノーブル・リコールぐらいでしょう。但し、隣地ではやはりノーブルの大柄プロジェクト“ノーブル・ビー19”が間も無く完成となります。物件グレードとしては、超高層(27階、48階の2棟)、ソイ15と19のマルチアクセス、天井高3メートル、ビルトインエアコン等の条件を備えるノーブルビー19の方がラグジュアリー度は高いので、こちらが完成すると、ノーブル・リコールは賃貸物件として選ばれ難くなるでしょう。ノーブル・リコールを4スター、ノーブル・ビーを5スターと考えれば分かり易いかと思います。

※ノーブル・リコール 物件概要

※ノーブル・ビー19 物件概要

 

但し、最寄り駅となるBTSアソーク駅からは700メートル程ありますので、現地の感覚では、“ちょっと遠いよね”といったところでしょうか。近くには有名私立校のワタナ・スクール、有名インターナショナルスクール“ニスト・スクール”がありますので、そこら辺に関連する需要は見込まれますが、日本人エクスパットとはあまり関係ありません。

 

又、アソーク地区と言ってもアソーク通り(ソイ21)を挟んで西側に位置しますので、日本人居住区の一角を為す東側とは賃貸競争では勝ち目はありません。西側では賃貸人気の高い駅近のアシュトン・アソークや超ラグジュアリーなエッセ・アソークがありますが、こちらはアソーク通りに面している点で大きく違います。

 

話は変わりますが、ノーブルはソイ33においてもノーブル・ビー33(5スター)とノーブル・アラウンド(4スター)の2つのプロジェクトを隣り合わせた敷地で開発。こちらではノーブル・ビー33が先に竣工し既に賃貸開始となりましたが、風俗街的な要素が強い一角ではあるものの、こちらはノーブル・ビー19同様にラグジュアリー度の高さから、単身者にはある程度の賃貸需要があり、ヨシダ不動産でも仲介実績が出始めています。

 

ですので、自己居住目的で購入するのであれば割安なノーブル・リコールでいいかと思いますが、利回り投資目的であれば要注意物件と考える方が無難でしょう。但し、今回のような割引セールで購入しておけば、将来的にキャピタルゲインを得るチャンスは十分あるかと思います。

 

2018年後半から始まった市場低迷、そして今年に入ってのコロナの打撃もあり市場が上昇トレンドに転じるまでには時間がかかるかと思いますが、バンコクの不動産は東京、シンガポール、香港等の都市に比較してもまだまだ割安ですので、中長期のスパンで考えれば伸び代は十分かと僕は考えています。5〜10年後には、「あの一等地でこんなマンションが買えたんだ?」と思う時が来るのだろうと僕自身は思っています。

 

とは言え、今回の市場低迷はコロナだけの理由ではなく、それ以前から始まっていますので、コロナが無くなればすぐに復活にはなりませんので、ある程度時間がかかるかと思います。但し、バンコクの不動産は香港を含む中国人には高い人気がありますので、入国制限緩和と共に利に聡い中国人の買いが大きく入る可能性も十分に考えられます。今回のバーゲンハンティングをモノにしたい人はそこら辺の動きを注視して置くといいでしょう。

 

と言っても、簡単なことではないかと思いますので、当ブログでできるだけサボらずタイムリーに報告したいと思っています。

 

今回はノーブル・オンラインセールスの行方、中でもノーブル・プルンチットの販売結果を紹介するつもりでしたが、いつもながらの前置きですっかり長くなってしまいました。

 

本題は次回とします。どの物件が売れたのかを知る事により、バンコクの市場動向が垣間見えて来ます。できるだけ間を置かずに書きますので、少々お待ち下さい。

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