トンロー人気も駅近へ (その1)

前回紹介した完成したばかりのLAVIQ Sukhumvit 57(ラヴィク・スクムビット57)に関してですが、どうやら1ベッドルーム(44平米)が賃貸成約に至ったようなので、担当者に話を聞いてみると、入居は3月15日を予定しており、ユニットの内装は現在鋭意作業を行なっているとの事。

「工事中?どうやって賃貸成約したの?」と聞くと、不具合チェックが終了し引き渡しを受けたばかりの状態で実際のユニットを共益施設と共に内見し、内装・インテリアの設計プランを見て決めてもらいました、との回答。


※ラヴィク・スクムビット57、1ベッドルーム内装後インテリアイメージ

家賃は5万バーツで、現在賃貸に出ている市場価格としては最安値レンジとの事でした。当社の賃貸スタッフながら、その手際の良さに感心する次第です。最も彼自身が賃貸部門の責任者でもあるのです。自我自讃になりますが、ヨシダ不動産の賃貸チームスタッフは経験が豊富で腕利きが揃っています。心強い限り!

オーナーにしてみれば今から内装工事終了次第にテナントが入ってくれるのですから願ったり叶ったりというところ。家賃はもうちょっと欲しいけど5万バーツで日本人テナントであれば十分な妥協ラインとの判断したものと想像します。

成約したテナント側から見ると、現在やはりトンロー中心部(駅近ではありません)の超人気コンドミニアムに居住中で、引越しを模索していたとの事。もっと安い価格でいいユニット候補もあったのですが、やはり新築ラヴィクの魅力に押される形で決定に至ったようです。

トンローは、偶数であればソイ8〜12、奇数ではソイ13〜15のスクムビット通りとペッブリー通りのちょうど中間地点に商業施設、飲食店、そしてコンドミニアム、豪奢な一軒家が立ち並び、ローカル色の強い駅周辺よりは賃貸人気があります。


※トンロー駅前、ローカル色の強い街並み

人気の高いラグジュアリーコンドミニアム、高級サービスアパート、賃貸専用アパート等もやはりその中心部に集中していました。

参照過去ログ:2018年度に選ばれた賃貸物件は? (その1)


※トンロー地区、ラグジュアリーコンドミニアムロケーションマップ

駅近エリアが人気の中心となっているアソーク、プロンポン、エカマイ他の日本人居住区とはその辺の事情が大きく異なっているわけです。

もっとも最近は、バンコクのどのエリアも例外なく商業全般、オフィス、集合住宅は駅中心に開発されており、世界共通である都市化のユニバーサルな帰結に過ぎないといったところでしょうか。

バンコクCBDで唯一の聖域というか例外としてトンローが残っていた訳ですが、こちらも都市化の法則に逆行する事は難しく、人気の重心は徐々に駅近に向かっているようです。

エカマイを参考にすると分かり易いと思います。エカマイの人気の中心は従来ソイ10周辺で、駅周辺と言えば郊外へ行く長距離バスターミナルとボーリング場があるぐらいでしたが、駅直結商業モール“ゲートウエイ”のオープンと共に一気に流れが駅近へと変わりました。現在は人気の中心がソイ10周辺と駅近に二分していますが、住宅価格は駅近に分があります。

トンローは現時点ではまだ中心部に人気がありますが、駅近にはマリオットホテル、ニッコーホテル、オフィスビルが開業しており、既に多くのラグジュアリーコンドミニアムが立ち並んでいます。日本食を始めとする多数の飲食店も又既に軒を連ねています。

今回完成したラヴィクに関しても賃貸人気上々で、今後更に伸びるものと賃貸責任者は予想しています。賃貸チームは日々たくさんの賃貸希望者と接していますので、顧客の風向きの変化には敏感です。

更に今年10月には待望のエッセ・スクムビット36が完成します。分譲価格が平米30万バーツを超えている為あまり安価な家賃設定はできないものの、駅近のスーパーラグジュアリーコンドミニアムとして人気を集めるでしょう。

残るは駅前に大型商業施設がオープンすれば、トンロー人気エリアもエカマイのように時間と共に二極化していくだろうと予想しています。

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