バンコク〜パタヤ間の高速鉄道情報アップデート2

久しぶりの投稿となります。今回はパタヤ関連の話です。

過去ログ:バンコク〜パタヤ間の高速鉄道情報アップデートで高速鉄道着工の調印式が6月15日に行われる見通し、と書きましたが、その後延期となり10月末にやっと実施されたようです。

以前説明した通り、タイ最大の財閥C Pグループと中国系企業群のパートナーシップによる開発が決まったわけですが、中国が一路一帯プロジェクトの一環としての位置付けである内容を公表したところ、融資を表明していた日系金融機関がその方向性に難色を示して調印が遅れた等の話がまことしやかにニュースで伝えられたりしていましたが、その真相は定かではありません。

タイにおいては公式に発表された開発計画ですら延期になったり中止になったりするのは決して珍しい事ではありませんので、現地では「またか!」と言った程度で特に大きなインパクトはありませんでした。

5年後の2024年の開業を目指すとの事ですが、高速道路が走るような線路が見当たらない中、そんなに早くできるのかは半信半疑ですが、既に世界2位の高速鉄道網を構築している中国であればひょっとしてできちゃうのかな?と思ったりもします。

ただ先日ハノイに行った際に、中国が開発した街の中心部を走る電車の線路を見ましたが、2014年頃に線路そのものはできたが開通していない、ベトナム政府は大きな負債を抱えたまま借金を返済している、と現地のガイドさんから説明を受けるに及び、タイは大丈夫か?と若干の不安を覚えています。


※高速鉄道(S R T)停車駅

最終決定では内容ですが、以前よりは詳しい情報が発表になりましたので、以下に記します。
マッカサン駅(バンコク中心部)〜パタヤ駅 所要時間70分 運賃379バーツ
スワナブーン空港駅〜パタヤ駅 所要時間50分 運賃330バーツ
ドンムアン空港駅〜パタヤ駅 所要時間80〜90分(注) 運賃423バーツ
(注)正式に発表されていません。

ドンムアン空港駅〜スワナブーン空港駅が時速160キロ、スワナブーン空港駅〜ウタパオ空港駅が時速250キロでの運行と聞いていましたので、バンコク〜パタヤ間は120キロ程なのでもっと短い所要時間を期待していましたが、駅での停車時間を含めればこのぐらいかかるのかな?

現在、公共交通機関での移動はバス利用が一般的ですが、ノースパタヤバスターミナル〜エカマイ間の所要時間が2〜2.5時間、運賃117バーツですので、コスト的には3倍ほどになるものの、379バーツ(1300円程)の運賃を考えれば、渋滞に巻き込まれずに定時運行する高速鉄道での移動が増えるものと思います。乗り心地もいいでしょうしね。

問題はパタヤの駅到着後にパタヤ中心部までの移動手段です。メータータクシーが無いパタヤ市内の足は今現在も荷台を座席に改造した乗合トラック(タイ語:ソンテウ、英語通称:バーツバス)が主流です。安くていいのですが、遠乗りをしようとすると乗合ではなくチャーターベースとなるので料金が一挙に10〜20倍に跳ね上がる、乗り換えが多い、始発の場合人が集まるまで暑い中待たされる、等々の使い勝手の悪さもあるので、バンコク市内のようにメータータクシーが欲しいところです。

※パタヤのバスターミナルで待機する乗合トラック

現在予定されているパタヤ駅は、中心を走るスクムビット通りからパタヤ中心部とは反対の内陸側にあるので、駅到着後の移動手段の整備は必須事項と思われます。

高速鉄道による経済効果の期待もあるのでしょう、最近はパタヤに足を運ぶ度にコンドミニアムの新規大型プロジェクトの看板や新たなエンターテイメントショー会場等を目にします。

高速鉄道の完成は5年後ですが、観光地としてのパタヤは着々と更なる発展を遂げているのです。

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