タイ不動産投資第3号

先月他アジア諸国と合同で不動産セミナーを日本にて開催した際に配布したニュースレター「タイ不動産投資第3号」を遅ればせながら下に掲載します。


※海外不動産投資第3号

今年に入ってから四半期毎に作成をしよう、との事で開始しておりますが、本ブログを読んで頂いている方には、十分にご理解頂いている内容かと思いますので、飽くまで参考程度に捉えて頂ければと思います。

内容としては、最新不動産市場動向、不動産に関連する中でも重要と思えるニュース、市場分析(市場短観といった日銀的に大上段に構えたタイトルで若干気は引けるのですが)、お勧め販売物件で構成しているのが基本形となっています。

日本でのセミナーでは、弊社の事など全く知らない方も多数参加しますので、会社概要と共にフォルダーに入れて配布しています。

市場短観では、僕なりの市場の見方、その中での妥当な投資手段を率直にお知らせするようにしています。飽くまで私見となりますので、それが完璧であるとは決して思いませんが、タイの不動産投資で成功して頂く為にもベストを目指して書いている事だけは確かです。

不動産投資は金額が大きい事は言うまでも無く、投資して頂く顧客とは長きに渡る人間関係が築かれる必然がありますが、嘘、虚言、ポジショントーク、作為的な無作為等々の信頼関係を築く上で否定的に作用する要素は勇気を持って排除していく必要があると思っています。

商売ですので、売りたい商品というものはいつも存在します。但し、それが顧客にマイナスになる事が分かっていながらも勧める、又はそれを顧客が選ぼうとしているのを会社が利するが為に無作為なまま助言を与えない、という行為は会社の信頼を築く上では「百害あって一利なし」と十分に理解していますし、一緒に働く社員に周知させていく努力を怠るリスクも承知しています。

不動産投資はいつも順風満帆な環境下にあるわけではありません。キャピタルゲインが面白いように得られる、賃貸利回りが安定して稼げるといった時もあれば、市場低迷で転売できない、賃貸物件の空室が長く続くといった局面がやって来る時もあります。

僕は不動産投資における自分の仕事を気持ち的にはヒマラヤ登山のパートナー兼世話役を担うシェルパのような存在だと思っています。

計画通り行く時もあるでしょう、天候が急に崩れて吹雪に見舞われる事もあるでしょう。どのような時も自分の運命を重ねて、顧客の失敗は僕の会社の失敗である呉越同舟の現実から逃げる事なく立ち向かいたいと思っています。

世界中の中央銀行が異例の長期に渡り金融緩和を継続し金余りとなっている中、世界中で不動産投資情報が溢れるに留まらず、未公開株やビットコインといった儲け話がこれでもかこれでもかと出てきます。又、そういった情報はインターネットテクノロジーによってより高速で洗練された形で届けられますので、更に油断できない状況です。

海外不動産取引においては、顧客側が情報弱者である事が通常ですので、顧客の信頼や満足といった発想とは無縁な業者とくっついてしまうと悪夢以外のなにものでもありません。業者である僕自身が言うのも手前味噌となり説得力はないかも知れませんが、業者の選択においては長期に渡り信頼関係を継続できるのかをよく見極める事が不可欠かと思います。

いつもの調子で話は脱線しましたが、現時点においても、市場の見方は上記ニュースレターに掲載している市場短観から何ら変わっておりません。むしろ更に予断を許さない状況になっており、少なくとも今年一杯はこの状況が続く、むしろ悪化する可能性が高いと見ています。

キャッシュポジションを持っている人にとっては又とない機会ですが、既に購入している物件を転売したい、賃貸付が難しそうな物件を購入した、という方には逆風となり難しい舵取りが必要となっています。

弊社にとってもチャレンジの時間が続くものと思っています。

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