MRTスクムビット駅は利用者数NO.1

先日タイのネット新聞で2018年のMRT(地下鉄)利用者数に関しての記事を見つけました。面白かったので紹介しますね。

2018年の利用客数ランキングトップ5というのがその中身なのですが、下図の通りスクムビット駅が3,500万人超と2,350万人で2位に付けたラマ9世駅を大きく突き放しての1位に輝いています。


※MRT駅利用者数トップ5

下のバンコクMRTの路線図を参照して下さい。

※バンコクMRT路線図

BTS(高架鉄道)との乗換駅は3つしかありませんが、その全てがトップ5に入っている事が分かります。

トップ5に入った駅の特徴を簡単に解説します。バンコクに詳しい方にとっては目新しく無いかと思いますが、改めて整理してみるとそのエリアの明確な位置付けと今後の発展のアウトラインが見えてきますので無駄にはならないかと思います。

スクムビット駅
BTSアソーク駅との乗り換え地点、商業モール“ターミナル21”に直結、インターチェンジ・エクスチェンジタワー・タイムズスクエア等のオフィスビル多数、シェラトン・ウエスティン等の5スターホテル多数、ナナ地区の歓楽街へのアクセス良好、アソーク通り東側は日本人居住区

ラマ9世駅
商業モール“グランドセントラルプラザ”に直結、Gタワー等のオフィスビル多数、中国大使館が近く中国人人口急増中ニューチャイナタウンの異名を持つ、タイ証券取引所もありニューCBDとも呼ばれる、近年周囲に多数のレジデンス

ペッブリー駅
APL(エアポートリンク)マッカサン駅との乗り換え地点、マッカサン駅は建設決まったバンコク〜パタヤ高速鉄道の停車駅、開業したばかりのオフィスビル“シンコンプレックス”と直結、シーナカリンウィロート大学に隣接、センセーブ運河で運行するボートに乗り換え可能、近年周囲に多数のレジデンス、高速道路乗降口へのアクセスに便利

チャトチャックパーク駅
BTSモーチット駅との乗り換え地点、チャトチャック公園は大きな市場で有名、隣駅のパホンヨーティン駅周辺はお洒落な町並みとしてタイ人に人気、更に隣のラップラオ駅周辺は従来からの繁華街

シーロム駅
BTSサラデン駅との乗り換え地点、バンコク1のビジネス街で多数のオフィスビル、セントラルデパート等の商業モール多数、ホリデイイン・ソフィテル等の5スターホテル多数、ルンピニ公園近い

超ダイジェスト版となりますが、ざっとこんな感じです。

因みに地図上で2019年9月開通と記してある4つの駅ですが、これができると王宮やチャイナタウン等の観光地へのアクセスに便利になるので、今まで観光ツアーやリバーボートを利用していたツーリストがMRTに乗ってバンコク観光を楽しめるようになります。バンコクは世界最大級の観光都市ですので、観光ビジネスにとっては大きな転換点になるかと思います。

又、路線図を眺め、MRTもとうとう環状線になるんだな〜、と1990年代はじめからのバンコクを知る僕は若干センチメタルな感情を抱いてしまいます。

最後に蛇足になりますが、最大利用駅スクムビット駅においては、利用客が多すぎる夕方のラッシュアワーの時間帯になると、しばしば下の写真のように、ホームに降りるエスカレーターの前に簡易柵を置いて利用客の入場を制限しています。


※MRTラッシュアワーの風景

乗車利用客にとっては不便極まりないのですが、決して広いとは言えないホームに年間3,500万人の利用客数になると致し方無いのかな?

反面、ギネス記録を持つ新宿駅は1日347万人だぞ〜、プラニング甘過ぎやしませんか?という本音も抱くのですが・・・。

この駅を利用して遠くから通勤する社員も弊社には多いので、早く何とかして欲しいものです。

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