2018年度に選ばれた賃貸物件は? (その5)

ランクインした賃貸物件の解説を続けます。


※ヨシダ不動産扱い賃貸実績ランキング(2018)バンコク

初登場で3位にランクインしたRhythm Sukhumvit 44/1ですが、これには特殊な事情があります。


※Rhythm Sukhumvit 44/1

プラカノン地区は高額予算の駐在員と定額予算の現地採用の日本人が混在するエリアです。

日本人居住区の中心アソーク〜エカマイ地区の隣、中央からは外れるプラカノンですが、駅近物件ともなれば購入平米単価は20万バーツに迫ります。この物件の他にThe Room Sukhumvit 69、Skywalk、Line Sukhumvit 71等がそれに該当しますが、購入価格に応じて家賃も3万バーツ超えになる為、現地採用組の予算をオーバーし潜在テナントは駐在員層になります。ただ家賃3万バーツ以上になると、日本人居住区としてより利便性の高いアソーク〜トンロー地区でも幅広い選択肢がある為、どうしてもプラカノン駅近の高額物件はパスされる傾向にあります。

逆に駅から離れますが、Life Sukhumvit 48等の購入平米単価は12万バーツ前後となる為、家賃も1.5万バーツ〜と現地採用組でも十分手の届く価格帯となります。又、この価格帯になるとアジア人や欧米人にも大きな需要があります。

つまりプラカノンの高額物件はテナント需要と予算上のミスマッチが生じており、空室となるユニットが多いのです。

何故そのような状況で弊社の取り扱い実績のトップ3に滑り込んだのか?

そこには他ではあまり見る事のない希少なデュプレックスユニットの存在があるのです。Rhythm Sukhumvit 44/1には1ベッドルーム60平米のデュプレックスユニットが多数あります。リビングエリアには2フロア分の吹き抜けがあり、広々とした開口部から見渡すダイナミックなシティビュー、開放感抜群の居住空間はかなりのインパクトを内覧者に与えます。


※1ベッドルームデュプレックス60平米

家賃価格は4.5万バーツと単身駐在員の家賃手当のストライクゾーンど真ん中。このようなユニットはアソーク〜エカマイ間の駅近物件には無いですし、あったとしても家賃価格はゆうに6万バーツは超えてしまうでしょう。

弊社の賃貸営業がこのユニットに目を付け駐在員のお客様に紹介したところ、見事一発成約となり、「これは行ける。」と踏んだ彼はこのユニットをガンガン紹介しガンガン成約していったのです。

このユニットに着目した賃貸営業の、「プラカノンでも他エリアではない豪華なユニットを駐在員予算で提供すれば成約になる。」、という新機軸の発想を持った戦術は見事だと思います。

現在ではこのタイプのユニットオーナーの間で、「ヨシダがたくさん決めているよ。」と話題になっており、このユニットの賃貸募集メールがよく届きます。

と言う事で、Rhythm Sukhumvit 44/1のランクインは弊社的な特殊事情が背景となっているのです。

尚、今回のケースは賃貸人気の高いユニット、と言うのが肝となっており、Rhythm Sukhumvit 44/1の全てのユニットの賃貸人気が高いわけではありませんので、注意が必要です。別の見方をすれば、賃貸投資用物件を選択する際の重要な考え方の要素を示唆している、とも言えます。

尚、プラカノン地区では家族世帯は極端に少なくなります。供給の少ない2ベッドが有利といった固定観念で賃貸投資物件を購入すると痛い目に遭いますので、是非頭に入れておいて下さい。

おすすめ