エカマイに集結する日系合弁事業によるコンドプロジェクト

3月5日付のバンコクポスト(タイ英字新聞)に「日系企業はエカマイに注目」のタイトルで、日系ディベロッパーであるフージャース、JR九州、現地オールインスパイア社の合弁事業が手がけるコンドミニアムプロジェクト“インプレッション・エカマイ”が紹介されておりました。


※バンコクポスト掲載記事

フージャースはすでにやはりオールインスパイア社との合弁でオンヌット地区でのコンドミニアム開発を発表しておりますが、今回はJR九州を加えた3社の合弁事業となっています。

つい先日の2月22日、このエリアには24時間営業となるドンキ・モールが開業し、当地では大きな話題と共にたくさんの人で賑わっています。


※ドンキモールバンコク

スーパーのみならず多数の日系専門店、飲食店が集結しており、駐車場にすら入れず通りに車が並んでいる程の盛況ぶり。年間100万人を超えるタイ人が日本へ旅行に出かける時代。日本びいきのタイ人の多くは、ドンキホーテを日本で経験済みなのでしょう。待っていました、と言わんばかりに殺到している様子です。

当然日本人の間でも、日本でしか手に入らなかった食材が多く売られているとあって、タイ人に負けじと足を運んでいるようです。「缶チューハイが69バーツで売っているよ〜。」とか「和牛の品揃いがすごーい。」とか、何かと耳にします。



※日本にいるような品揃えの食品スーパー

先日インプレッション・エカマイの視察に足を運んだ際に、帰りはドンキに寄って行こうと思い立ったのですが、車がずらっと並んでいるのを見て断念。その人気ぶりに改めて驚かされた次第です。

さて、ブログの本題であるコンドミニアムに目を向けると、この周辺では日系ディベロッパーの合弁事業物件が集結し凌ぎを削っています。海外の都市の一角で、このような光景が展開するのは何とも不思議な感じです。

下のグーグルマップからも見て取れるように、この一角は最寄りのエカマイ駅からは徒歩15分前後と決して近くはありません。


※エカマイ住宅地エリア

バンコク通の方には当たり前ながらも一応説明しておきますと、エカマイはトンローの次の駅となっています。


※BTS路線図

このエリアは、以前からビッグC商業モール、多数の飲食店が軒を連ねており、生活利便性は上々です。又、元来豪奢なお金持ちの一軒家が立ち並ぶ高級住宅街といった背景を持つエカマイは、アソーク、プロンポンのような雑踏感は少なく、区画整理が行き届いた比較的閑静な住環境が広がっています。

従来からプロンポン、トンローに次いで日本人駐在員には選ばれてきたエリアでもあります。ドンキモールの立地する通りはトンローとエカマイを結ぶ主要幹線道ともなっており、トンローへのアクセスには至って便利。そして、トンローはバンコクでもトップクラスの人気居住エリアである事は衆知の通りです。

このドンキモール周辺は、トンローの延長地区として今後更に発展していく気配です。

このエリアで発表された日系合弁プロジェクトは5件に及びます。

タカハウス(東急グループ+サンシリ社)
ザ・ファイン・バンコク(サンキョーホームズ+京阪不動産)
参照過去ログ:The Fine Bangkok -The First Light From Japan
リズム・エカマイ・エステート(三菱地所+AP社)
インプレッション・エカマイ(フージャース+JR九州+オールインスパイア社)
パーク・オリジン・トンロー(野村不動産+オリジン社)


※日系合弁事業のコンドミニアムが集結

先日視察したインプレッション・エカマイは2棟の高層タワーから成る大型開発で、多様な間取り構成となっています。バンコクのコンドミニアムは単調な間取り構成が多いのですが、ここは異彩を放つ存在となっています。

以前当ブログでご紹介したザ・ファイン・バンコクは日本的な仕様の間取りデザインが施されており、バンコクコンドミニアムの進化を感じられます。

パーク・オリジン・トンローを除き、上記のコンドミニアムの平米単価は20万バーツ(約70万円)前後となっており、プロンポンやトンローでは30万バーツ超えが常態化している中、隣接エリアでこの価格差は受け入れられ易いのではないかと思っています。

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