バンコクCBD土地価格は30年で1000%上昇!(その1)

バンコク不動産最大手CBREのレポートを読んでいたらバンコクの地価、及びコンドミニアム価格との相関関係に関して面白い記事を見つけましたので、読者の皆様と共有致します。

表題にもある通り、セントラルバンコクの地価は1988年から2018年の30年間に1,000%上昇した、と言うのがその内容です。


※土地取引(Squre Wah=4平米)最高額の動向1988〜2018年 出典:CBRE

 

レポート内容

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1988〜1996年のアジア経済成長の中で地価は堅調に上昇。1997年の通貨下落の経済危機で一時は停滞するものの間も無く再び上昇が始まり、2000年代に入りその動きは顕著に現れ始めた。

1980年代終わり頃に記録した土地取引価格の最高価格として、
・サトーン通り、現在Empire Towerのある土地8ライ(約12,800平米)が1Squre Wah(4平米)当たり125,000バーツ(当時の換算レートで約625,000円)
そして、その後の
・ワイヤレス通り、現在All Seasons Placeのある土地21.1ライ(約34,000平米)が1Squre Wah(4平米)当たり250,000バーツ(当時の換算レートで約1,300,000円)
が挙げられる。

約30年が経過した最近の最高値は、
2017年 サトーン通りオーストラリア大使館の所有地8ライ(約12,800平米)が1Squre Wah(4平米)当たり1,450,000バーツ(現在の換算レートで約4,930,000円)
2018年チットロムのランスアン通りの880Squre Wah(約3,520平米)が1Squre Wah(4平米)当たり3,100,000バーツ(現在の換算レートで約10,540,000円)
となっている。

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つまり1Square Wah(4平米)が30年間でサトーン地区では125,000バーツから1,450,000バーツに、ルンピニ地区では250,000バーツ時から3,100,000バーツに上昇したと言うのがその内容です。厳密に言うと1,000%どころではないと思うのですが、どこをどう比較しているのかは不明です。記事をわかりやすくする為に切りよく1,000%としたフシもありそうですね。

いずれにせよこの上昇ぶりはなかなのものですが、都市化が順調に進んでいる国ではこんなもんじゃないか?という印象があり、そうなると取立てて騒ぐような事でもないかも知れません。

面白いのは日本の地価最高額と比較するとバンコクCBDの地価がまだかなり割安なのが分かる点です。

下は今年3月に産経に掲載された産経の地価に関する記事です。

※最高額は12年連続で銀座の商業地 出典:産経新聞

これによると2018年3月27日に国土交通省が公表した公示地下の最高額は12年連続で「山野楽器銀座本店」で1平米5,550万円との事。大阪圏では大阪市右衛門町の商業ビル「CROESUS心斎橋」が1平米1,580万円となっています。バンコクの最高額である1Square Wah(4平米)1,054万円は1平米にすると263.5万円となるので、東京の最高額の21分の1、大阪の6分の1程度です。まだバンコクの地価は日本に比べて随分低いな〜と言うのが実感です。

逆にコンドミニアムはそれ程の差は無いので、 タイでは土地に投資したほうが良さそうです。

下の表はハイエンドマンションの価格水準比較ですが、バンコクは東京の4分の1となっています。この統計には賛否両論があるかと思いますが、このデータを鵜呑みにしたとしてもバンコクの土地はマンション価格差に比べて割安であると見受けます。

※世界主要都市、ハイエンドマンションの価格比較(出典:一般財団法人 日本不動産研究所)

但し、タイでは外国人の土地所有は認められていないので、購入する為にはタイ法人を設立するのが唯一の方法となるのですが。

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