オリジン社と野村不動産の共同開発プロジェクト ナイツブリッジ・プライム・オンヌット(その3)

前回にも書きましたが、ユニット構成はきわめてシンプルで、次の4タイプとなります。

 

-1ベッドルーム 22平米前後の小さなタイプと26平米前後の大きなタイプの2種類

-1+1ベッドルーム 31平米

-2ベッドルーム 53.5-55平米(2ベッドルームは39階以上のみの設定)

 

*1ベッドルーム 22.5-23.5平米*

 

入って壁際にキッチン、その反対側にバスルームを配置、ガラスの引き戸の奥がリビング+ベッドルームとなっています。サイズは小さいですが無駄の無いレイアウト。間仕切りされているので1ベッドルームとして売られていますが、実際はスタジオタイプのレイアウト。他のユニットに比べてもすっきりと無理の無い印象です。収納が弱いかな?天井高3メートルはユニット全体を広く見せており効果抜群です。

 

※1ベッドルーム 22.5-23.5平米 間取図

 

※1ベッドルーム 22.5-23.5平米 ショールーム写真(リビング+ベッドルーム)

 

※1ベッドルーム 22.5-23.5平米 ショールーム写真(キッチン)

 

 

*1ベッドルーム 26.5-27.5平米*

 

入るとリングルームとバスルーム、引き戸の奥がキッチンと寝室というレイアウトです。このレイアウトの1ベッドルームはタイで良くあるタイプ。いつも思うのですが、リビングに開口部が無いのは如何なものでしょうか?このサイズだと、リビングは十分なスパンが取れず手狭な印象は拭えません。天井高3メートルが多少の助けになっているかな?リビングに比べて寝室は十分なスペースが確保されています。キッチンの奥のベランダは洗濯物を干すのには実用的です。

 

※1ベッドルーム 26.5-27.5平米 間取図

 

※1ベッドルーム 26.5-27.5平米 ショールーム写真(リビングルーム)

 

※1ベッドルーム 26.5-27.5平米 ショールーム写真(キッチン)

 

 

*1+1ベッドルーム 31平米*

 

31平米しか無いのに+1ルームとしての書斎(ベッドは入りません)を儲けているので、あらゆる所に無理が出ています。入ってすぐのリビングルームは十分なスパンが確保されていて好印象なのですが、キッチンにしわ寄せが行っています。片側の壁沿いにシンクとクッキングコンロがあり、反対側の壁沿いに冷蔵庫と小さなダイニングセットが置かれています。生活動線は無視ですか?寝室は十分なスペースですが、書斎は異常に狭く、ここまでしてもう一室を作る意味が僕には理解できません。タイ人には受けるのかな?

 

※1+1ベッドルーム 31平米 間取図

 

※1+1ベッドルーム 31平米 ショールーム写真(リビング)

 

※1+1ベッドルーム 31平米 ショールーム写真(キッチン)

 

※1+1ベッドルーム 31平米 ショールーム写真(書斎)

 

※1+1ベッドルーム 31平米 ショールーム写真(ベッドルーム)

 

 

※2ベッドルーム 53.5-55平米※

 

2ベッドルームはショールームがありませんので、間取図のみ記載します。

 

※1ベッドルーム 53.5-55平米 間取図

 

このサイズでバスルームが2つあるのはどうなのかな?といつも思います。このタイプの家族構成を考えると最大で4人、子供が大きい場合は3人での使用になると想像しますが、バスルームは一つにして、リビング・寝室にもっとスペースを割いた方がいいのでは無いかと思います。やはりタイ人には2ベッド2バスがより好まれるのでしょうか?本音調査を行いたい衝動にかられます。

 

レイアウトを見た限りは、キッチンがかなり狭そうです。角部屋なので、リビングと2つの寝室全てに開口部があるのはいいですね。

 

但し、2ベッドルームユニットは39階以上のみの設定となるので、それなりに高い平米単価での価格設定となっています。これにより家賃は高めに設定する必要が出るわけですが、このエリアの賃貸市場ではどのような結果をもたらすのか?

 

次回はそこら辺を考察したいと思います。

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