予算別に見るタイの不動産投資 (その1)

 

偉大なプミポン国王が御崩御されて一か月が過ぎましたが、大方の予想に反してタイは平穏そのもの。喪に服す為に黒装束で勤務する銀行員等は今以て目にするものの、社会活動、経済活動等の日常生活は崩御前と全く変化なし。悪い予感は見事に外れ、拍子抜けするほど何も起こらないタイなのでした。

 

社会混乱を来し不動産他の資産が暴落する、等とにわかタイ専門家となり吾知り顔で説いていた日本の方も目にしましたが、今のところその予想は大きく裏切られる結果となっているようです。

 

現地不動産業者としては、予想通りの展開ではあるもののほっと胸を撫で下ろしている次第ですが、そもそも日本で天皇陛下やイギリスで女王陛下が崩御されても社会・経済が混乱するというのは考え難いわけで、結局政治経済の運営を民衆に委譲している国家体制においてはほぼ同様のてん末が予想できる、という事なのかと…。

 

世界平和の一端の為にも、又日頃お世話になっているタイの皆様の為にも、この平穏が続く事を祈念しています。

 

さて、コンドミニアムの購入希望のお客様と日々やり取りする中で、購入目的、希望エリア、予算等の条件は多岐に渡ります。弊社としては、お客様のご希望に沿うべく正確なモニタリングを心がけているわけですが、比較的容易に該当物件をあぶり出しご購入頂けるケースもあれば、反対に難航が続き結局成約にならないケースもあります。

 

投資目的で言えば、プリセール物件を購入し完成までに転売する、中古物件を購入し賃貸利回りを得る、等と切り分けてしまえば単純明快なのですが、そこに想定投資期間に基づく適切な売却プラン、投資物件として使用した後はリタイヤして自己居住したい、子供に相続させたい‥等の計画が重なり、更に予算や希望エリア等の条件を折り合わせて考えていくと、適正解への到達は予想以上に困難なものとなります。そしてその適正解を導き出した後に、必ずしも理想的な投資物件が待ち受けている訳ではありません。

 

困難な状況を克服してお客様にご購入して頂き、短期にキャピタルゲインを得た、安定した家賃収入を得た、思い通りのコンドに居住してハッピー‥等の評価を得る事が僕たちの目的であり、その結果を重ね信頼を得る事のみが弊社の不動産売買事業の成功への道なのは言うまでもありません。

 

当たり前と言えばその通りなのですが、僕たちはその当たり前の事を日々愚鈍に実践している訳です。

 

例によって前置きが長くなってしまいましたが、今回ご紹介したいのは、タイでは予算別に見てどのような不動産投資をすれば良いのか?という事です。

 

先述の通り、当然そこには個々の投資家の方の目的、計画等が重なってくるわけですが、予算というのはやはりモノを選ぶ時の制約条件として半ば絶対性を以って存在してくるのは自明です。

 

弊社がお客様から購入のお問合せを頂く中でも、タイの不動産市場が100%理解していない状況の中、なかなか明確な投資イメージを持てていない方は多く見受けられます。日本にはないプリセール物件投資といった手法が現地にはあったり、税制度や取引方法や商習慣等も大きく異なりますので、そのような状況は無理もない話なのですが…。

 

そんな中でも、使える予算というのは半ば固定キーとして明確に提示されるのが一般的です。予算に余裕があり、「儲かるのなら、それに見合った額を投資する。」といった富裕層の方は予算も固定キーとはならずその限りではないのですが、それでも億を超える予算を持つ方もいらっしゃりはするもののその数はやはり限定的です。

 

ですので、ここでは1億円未満の投資に限定し、予算別にお勧めする投資物件をご紹介して行きたいと思います。

 

本論は次回に続きます。いつも前置きばかり長くてすいません。お楽しみに!

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