値上がり傾向の築浅中古物件、プリセール物件を買うより本当に得なのか? (その3)

第2回では、次のシンプルな結論に辿り着きました。
築浅中古物件では、
1. 既にプリセール価格に引っ張られて価格が上がりきった物件
2. そして必ずしもまだ価格に反映されてない物件
があるようです。
続けます。
1の価格が上がりきってしまったと思われる物件に関しても、今後のプリセール価格の影響で更に上昇する可能性も勿論ありますが、そこには賭けに近いリスクが立ちはだかります。
2に関しては、安値感がありますので、現在の価格であれば買い得となる物件です。今回このブログを書く際に20件ほどの築浅中古物件を対象に調べてみましたが、「これは掘り出し物ですね。」といった物件が少なからずありました。
そういった物件はこれから値を上げて行く可能性が高いと推測します。アソーク~エカマイ間の日本人地区とも称されるバンコク中心街においては、既に開発用地の確保が難しくなっているからです。
最近日本人地区で進行中のプロジェクトは、
・駅から遠い
・歓楽街の中
・スクムビット通りよりペッブリー通りに近い(実際日本人地区の外)
‥等、ロケーション的に難のあるもの少なからずあります。
又、現在計画されているプロジェクトは、スクムビットソイ36~42といった従来コンドミニアムの立地としては考えられなかったニューフロンティア的な地域でのものが目立ちます。
それでもトンロー、エカマイの駅近、即ちスクムビット通りから近ければいいのですが、実際はそうでないものも数多く見られます。
この地区の中では、Ashton Morph 38のように大成功を収めている物件もありますが、このコンドはトンロー駅から420メートルと徒歩圏内、アナンダ社の最高級ブランドAshtonの名を冠した2棟から成るラグジャリタワー等の条件を備えている事を忘れてはいけません。
Ashton Morph 38
2012年完成
ashton morph 38
ashton morph 38 平米単価推移
※Ashton Morph 38 平米単価推移
完成時の平米単価 148,842バーツ
現在の平米単価 208,276バーツ
上昇率 40%

同じような立地だからと言って、ブランド力の無い低層コンドに手を出すのは禁物です。市況が冷えた際には、「何でこんなの買ったのだろうか?」と必ず後悔します。
先述したように買い得な築浅中古物件は少なからずあり、今後の市況次第ではその選択肢も増えてくることが見込まれます。
自分が住まない賃貸利回り+キャピタルゲイン狙いで投資するのであれば、
・これまでの価格推移
・他類似物件との価格差
・賃貸人気度

等を最低限確認して購入の検討をして下さい。
読者の皆様には馬の耳に念仏となりますが、不動産はマーケットプライスより安値で買えば、賃貸でも売却でもずっと利益を生み続ける事ができます。
その逆はずっと損をし続けます。
日本からリスクと勇気を持って投資するのですから、皆様には勝者になって欲しい、と常々思っています。

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