スクンビット日本人居住区賃貸事情 シーロム・サトーン篇

僕は年齢に見合わず大食漢です。最近でこそ随分減りましたが、以前は最高お茶碗のご飯13杯という完食記録があります。この当時はいくら食べても太らなかったのですが…。
しかしここ最近の日本は羨ましい限りです。ラーメン二郎の直営店が増え、インスパイア系、麺やこうじグループの角ふじ、様々なラーメン店で麺300グラムまで無料等々、大盛を通り越えてがっつり系の店がラーメンに限らず増えていますよね。ステーキにしても希望のグラムに切ってくれる店があったり。そして現在は肉ブーム。こんなものがもっと早く当たり前になっていたら僕は日本を出なかったかもしれません。
趣味は食べることで、一人食べ歩きを休日の度にあちこち行っていたのですが、一人のときは量的に満たされる場所ばかり選んでいた様な気がします。
バンコクでもインスパイ二郎を出す店はいくつかあるのですが、味は程遠いとしか言いようがありません。量はトンローソイ18の‘のじ屋’が納得ですが、味は期間限定でメニュー化されるソイ39 の麺やこうじが最も近かったかもしれません。どなたか二郎をバンコクにて出店してください。切なる願いです。こんな記事を書いたので朝からお腹が空きました。
今回バンコク賃貸事情の最終回ではありますが、弊社データベースのCRMにて調査をするとこの地域でコンドミニアムに住んでいる方はスクムビット日本人居住区に比較すると極端に少ない状況です。
どのような方が住む?
まずシーロムの特色としてはオフィス街であるということ、日本で言えば銀座、大手町周辺のような位置づけと思います。しかしそこに歌舞伎町が混在しているような感じでしょうか?
以前タイ人の友達に、日本に遊びに行くけど歌舞伎町は危ないの?と聞かれたことがあります。どの国のガイドブックにも危険地帯が掲載されていると思いますが、海外のガイドブックには日本の危険地帯として表記されているようなこともあるようで、学生時代、庭のように遊んでいた町なので僕自身に危険意識は全くなく、皆が思うより危険な場所じゃないよと言っておきました。
シーロム周辺も海外から見たら、そんな感じなのだろうか?きっとそれは違うと思います。確かに駅周辺は夜ともなるとネオンは煌びやかですが、至って平和というより危険地帯ではないと思います。
昼はオフィス街、夜はタニヤ、パッポン通り、それを結ぶスリウォン通り等は昼夜を通じてとても賑やかです。カラオケクラブ、ゴーゴーバー、ボーイズクラブの通りがあったりします。
基本的にこの地域に住まわれる方はシーロムにオフィスがある企業の方々です。上記賑やかなお店以外にも日系の食堂から居酒屋まで数は揃っているのですが、タイの場合カラオケや生バンドが入る場合でも騒音対策なんてしていないので、朝方まで生バンドの騒音に悩まされることがあります。
よって駅周辺のコンドであれば高層階ではない所に借りると悩まされる可能性があります。
その他に夫婦所帯であればフジスーパーが近くに無い。日本人学校のバスが来ない等の理由で住んでいる方も単身者が中心になります。
お勧めコンドミニアムとしても、スクムビット日本人居住区のように超人気物件があるわけでもありません。
とはいえ日本人が少ないわけでもありません。どちらかというとこの町の日本人居住物件はサービスアパートが中心となります。この地域での不動産投資となれば、単身者向けの物件をお勧めします。
欧米人であれば海外企業や大使館に勤務の方も居住していますが、その方たちの大半はプルンチット、チットロム地区に住んでいるのではないかと思います。
代表物件としては、どれを代表にして良いかなんともいえないのですが、ADDRESS SATHORNが一番人気ではないかと思います。次点としてIVY SATHORNというところでしょうか?
アドレスサトーン
※ ADDRESS SATHORN
アイビーサトーン
※ IVY SATHORN
この2件はサラデーンからは隣駅となるチョンノンシー駅近くにあるのですが、シーロム駅周辺の喧騒からは一線を画した立地ですので穏やかに住むことができます。
1ベッドルームで40,000バーツ以上の家賃予算があるのであれば、多くはサービスアパートに住みます。またバンコク一点豪華主義のタイでは、第二の都市のチェンマイですら地方都市の面影そのもので、全ての中心がバンコクに偏っています。その中心地であるシーロムですので中心地には空いている土地自体が少なく、現状はチャオプラヤ川周辺やナラティワート地区に開発が集中しているようです。
高島屋が出来るチャオプラヤ川周辺は地価がアソーク並にまで上昇したとのことです。シーロム駅周辺においては、大きなコンドミニアム建築自体数は少ないのですが、タイ経済の中心地ですので新規物件において物件価格の上昇については、今後まだまだ期待はもてます。
とはいえ家賃収入を考えた場合、チャオプラヤ周辺には極一部の物件を除いて日本人駐在者は極少数です。加えて居住するのはコンドミニアムでは無く、サービスアパートが中心の物件です。
その物件はCHATRIUM RESIDENCEといってチャオプラヤ川のほとりに立つ豪華な物件でサービスアパート、ホテル、コンドミニアムの棟からなる大規模物件です。ホテルで宿泊した旅行者の方もいると思いますが、プールは遊園地にある流れるプールのようであり、様々なファシリティが充実しています。
チャトリウムレジデンス
※CHATRIUM RESIDENCE
周囲の開発こそ進んでいますが、見下ろすチャオプラヤの景色はまだまだアジアの雰囲気を色濃く残しワットポー等の有名寺院も点在します。旅人の拠点となるカオサンロードも決して近くは無いものの遠くも無い距離です。そのカオサンは何故こんなところに旅人の拠点が出来たのだろう?というくらいアクセスの悪い陸の孤島です。
もし僕自身がバンコクにロングステイとなればCHATRIUM RESIDENCEのコンドミニアム棟は候補に入れたい物件です。このような物件で好きな本を読みながら悠々自適に暮らせるようなことが出来れば願ったり叶ったりですが、宝くじ当たったら何を買おうかと同様の夢物語です。
喧騒地帯のシーロムからチャオプラヤ川まで下ると都会の雰囲気は一気に変化し、ゆったりと悠久の時を紡ぐ時間に変化します。
よく日本のテレビで見る商店の軒先を走る列車もこのチャオプラヤ川を渡った所にあるトンブリ駅が発着です。
総括として
これから先、有望な物件は出てくると思います。なんていっても中心地ですのでファーストセール価格次第では安く購入してその後価格が上昇する物件が出る可能性は高いと思います。ただ家賃収入については留意が必要です。日本人賃貸人を望むのであれば、スクンビット日本人居住区に比較して、居住者はプルンチット、チットロム地区同様10分の1程度です。同額程度の投資金額であれば、お勧めはスクンビット日本人居住区となります。購入しても、賃貸人を探す際には日系不動産業差に依頼するにしても、潜在顧客層が狭い為日本人のテナントを見つけるには時間を要します。現地系、外資系業者に頼む事も勿論可能ですが、言葉と商習慣の違いといった壁が待っています。日本人は欧米人・タイ人に比べて丁寧に部屋を使いますし、理不尽に近いような無理な要求もして来ません。購入後の賃貸収入を視野に入れている投資家の方には、やはりスクムビット日本人居住区の物件をお勧めします。購入後の運用、出口プランの見通しがずっと良くなると思います。
次回はお待たせしましたとも言うべき、日本人大人気物件のトンロー駅直結のNOBLE REMIXを紹介いたします。

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