今後のセミナー活動についてのヨシダ不動産の考え方

憂鬱な季節が近づいております。暑過ぎる季節です。どんどん気温が上昇しています。ソンクラーンの水掛け祭りについては、是非一度経験してください。とても面白い祭りです。しかし楽しいのは初回だけかもしれません。その後は逃げたくなるかもしれません。
有名どころだとバックパッカーの聖地カオサンロードは、さしずめ水掛けワールドカップとなり、世界の旅人たちがタイ人と交わりあって、水を掛けまくり、飲めや歌えやといった状態となります。バックパッカーたちもこの時期に祭を目的にカオサンに集まってくるようです。
例えば南米で出会いカオサンで再会。そんな巡り合いがたくさんあり、水賭け祭り終了後それぞれまた次の国へ出発していく。バックパッカーらしい一幕ですね。
また、BTSサラデーン駅下のシーロムロード沿いは、人人人状態となります。両側6車線の広い通りに隙間の無いくらいに人で埋め尽くされていて、例に挙げると日韓ワールドカップの際に市庁前に設置された大型スクリーンに集まった韓国人サポーター集団レッドデビルズ。いや、もっと凄い人の数だと思います。
その他タイ全土において、あの町、あの道、いたるところで水賭け祭りが開催されますので、「ヒヤッ冷たい」という感覚が苦手な方は町に出ないほうが無難です。家につく頃はずぶ濡れ覚悟です。水だけならまだいいのですが、白い塗料のようなものも塗りたくられます。洗えばすぐに落ちますが…。
タイ在住日本人の多くは、一度は経験されるでしょうが、2度目以降は海外に逃げている方が多いと思います。僕もその一人です。
さて今回は、セミナー開催について、あるディベロッパーから是非実施して欲しいと頼まれたり、又お客様からも依頼されたりすることもあるのですが、現状考えていません。というか未定です。
その理由は、不動産の購入の際には現場を理解する事が何にも増して重要というか、それ無しには話は始まらない、と考えているからです。どんなに成功する可能性の高い物件でも、現場を知らずして購入するべきではないと思っています。
日本で世界中の不動産を扱うようなセミナーが開かれたり、販売ホームページがあったり、というのは今や一般的に目にしますが、本当にこれでいいのでしょうか?不動産をグローバルな金融商品として扱う傾向がありますが、それは間違っていると思います。金融緩和による海外投資家からの需要の影響は多少なりとも受けるものの、不動産市場は飽くまでその国の事情で決定付けられるローカル商品である事を忘れてはならないと感じています。ですので、地球儀を俯瞰したようなアプローチで、マレーシアはもう下火で今カンボジアが熱い、とか、今こそ先進国の不動産狙い、とかといったいい加減なセールス文句を目にしますが、これは非常に危険な事と思います。
不動産を購入して得をするか損をするか、これは飽くまでその対象国で如何なる物件を買うのか、にかかっています。以前にもちょっとしたロケーションの違いで勝ち物件となったコンド、又その逆のケースも同時に紹介しました。又、需給予想の中でシラチャでは2ベッドルームを買った方が成功の可能性が高い、といった事にも言及しました。
それらは、弊社が賃貸業を営む中で実質データを基に検証した上でのアドバイスです。言いたい事は、そのような予想は、現地の顧客層、需給バランス、ロケーション‥等の細かな要素、又その相互作用によって見えてくる流れであり、日本で世界地図を見ながら噂話をベースにして物件紹介をするようなセミナーでは到底行き付く事は不可能である、という事です。

ちょっと力んでしまいました。実は常日頃言いたいと思っていたもので…。
弊社では案内料はいただいておりませんが、高い航空券代やホテル代等、タイまで来て物件をご覧いただくには、それなりの経費が必要となります。そうなればお客様の表情や、言葉からも真剣さは伝わってきます。高い買い物ですので、まずは現場ありきでは無いでしょうか?
ただ必ずしもそうではない場合もあります。既に何件か購入頂きタイのことを良く知っており、且つお互いの信頼関係が築きあげられているお客様に関しては、その限りではありません。実際にそのような形で、販売させていただいた例もございます。
また今回は視察だけで購入予定がないというお客様も、その点をこちらに伝えて下さいますのでありがたいことです。
タイに来られたとしても押し売りのようなことはいたしませんので、ご安心ください。また購入しなくてはいけない。そんなこともございません。日本とは違う異国の風習や社会です。当然日本の不動産売買と異なる点はたくさんあります。まず、そこを知っていくことからスタートすることが重要と考えています。
当ブログにて紹介している物件にも是非足を運んでいただき、ご覧頂きたいと思っています。週3回掲載しているブログですが、文章では伝えられないこともたくさんあります。百聞は一見にしかず。まずは現地をご覧いただく。これが弊社の方針であります。
弊社登録のお客様には、私が一時帰国の際にご案内を差し上げ、日本にてお会いさせていただく機会を設けており、次回帰国時に幾人かの方とアポを取っております。
また、お客様主義ということで賛同しあえるタイの業者様たちと「このような物件がりますので、現地で見ませんか?」的な共同でセミナー開催を考えておりますので、その際はお知らせいたします。
今後も多くのタイのディベロッパーと知り合う機会を持ち、プリセール、新築、中古共に豊富な情報量を供給していく所存でいます。
タイ人は日本人が大好きです。
日本人居住区の価格が高くても成約率が高い理由は、家賃が高く、綺麗に使用してくれる。この点において、大家さんから寄せられる日本人人気は外国人居住者の中では飛びぬけて高いと思います。
タイ人の北海道を中心とした日本旅行ブームは留まるどころか、シーズンになると航空券が取れない状況が続いております。
おもてなし精神、美味しいご飯、綺麗な町並み。日本人居住区のオーナーはお金持ちの方が多いので、契約等でお会いするとよくそんな話になりますが、殆どの方がリピーターとなっており、今回は東京、北海道。次回は大阪、九州。もう既にたくさんの日本を知っている方が多い状況です。先日会ったオーナーとはもんじゃ焼きの話で盛り上がりました。
気をつける点
タイ人にとって日本人の彼氏や彼女を持つことはステータスになるとも言われています。女性は僕ら日本人にそのようなことを口に出すことはしませんが、男性からはよく日本人女性を紹介してほしいといわれます。
個人的なことですが、よくタイで仕事をしていると日本人のお客様やタイ人から「奥さんはタイ人ですか?」と聞かれます。違うと答えると、その後「彼女はタイ人?」と聞かれ、それも違うと応えるのですが…。特にタイ人に、何故、奥さんも恋人もいないの?的、不思議な顔をされます。そんなときは「独りが気楽だからと」答えます。
僕自身かつてタイ人が妻であったことも恋人であったことは一度も無いのですが、個人的な友達は何人かいます。底抜けに明るく、優しい方々であり、そんなタイ人にいつも癒されているのですが、中には底抜けな優しさや気遣いを併せ持っている方も多々見受け、心から純粋なのだなと感じます。
例えばヨシダ不動産では案内が集中して車が足りなくなるとレンタカーを借りるのですが、毎回来るドライバーは大体決まっており、中でも50歳を過ぎたくらいだと思いますが、とりわけ純粋さを感じられる方で、運転中大通りに入ると何故かサイドミラーを頻繁に閉じます。何故か聞いてみると、タイでは数多く走っているバイクが通りにくくなるから、との答え。
確かに大通りといっても弊社が頻繁に利用するのはスクンビット通り。基本的に片側3車線で全6車線。その多くは渋滞で、車間をすり抜けていくバイクの数はバンコクに訪れたことがあればご存知のはず。
これはあくまで一例で、多々その行動において優しさを感じられずにはいられないことが起きます。
反面お金にずるい人もいます。このようなことは万国共通ではありますが、タイにはタイの流れがあります。人の良い日本人がお金にずるいタイ人に騙され、購入したコンドを乗っ取られた。結婚を理由にコンドミニアム購入を迫られタイ語もタイ文字もわからず、気づいたらコンドミニアムを乗っ取られていた。決して少なくないのです。
物件購入にあたりフェイストゥフェイスを重要視するのは、以上に書いた事柄や、その他マイナス面においては、きっちりと抑えていただきたいからです。
ヨシダ不動産では売買全般はGENが担当しておりますが、それぞれにエキスパートがおり、パタヤについては代表の吉田、シラチャについては支店長の村田、物件を賃貸にする場合各物件の人気度や相場に飛びぬけて詳しい副社長の戸田。
確かにこのメンバーが日本でセミナーを開催すれば面白い話が出来ると思います。しかしいつでも上記メンバーは、必要な話になった際は登場いたします。
最後にあくまでフェイストゥフェイスを重要視するということで、決してセミナーを開催しない、ということではありません。飽くまで現地の不動産事情を紹介する、といったものであればいいと思います。しかしながら、その場で即売会みたいなものには全く以って反対なのです。

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