何故マレーシアのコンドは売れたのか?

先日久しぶりに繁華街へ行ってみたのですが、日本人、欧米人のツーリストの姿が目立っていました。
確かにヨシダ不動産があるビルはアソーク駅に近く、アソークは日本人街と欧米人街の境目。普段から欧米人の姿は目立つのですが、街を歩いていても日本人も含め一層目に入るなと感じました。
今は11月。社員旅行シーズンではないと思うのですが、円安の恩恵でしょうか?
さて今回は何故マレーシアのコンドミニアムが売れたのか?
僕自身の憶測で勝手に分析してみました。
その前に個人的感覚の中ではあらゆる方面においてマレーシアよりタイのほうが利便性は高いと思います。
成田、羽田からの航空便
バンコク線 1日 13往復
クアラルンプール線 1日5往復
(変化していたら現状優先ということで)
進出日系企業数(2014年5月現在)
タイ    1546社
マレーシア 1413社
以前製造業での進出企業の数字を当ブログに書きましたが
上記数字は非製造業も含めております。
進出企業数では大きな差はありません。
在留邦人数
タイ    49983人
マレーシア 20444人
邦人数では約2.5倍の差があります。
衣食住においては、タイの場合の日本人居住区はスクンビット一極集中型となっていますので出店する企業もお店を出しやすいのではないかと思いますが、正確な数こそ計り知れませんが、あちこちにその姿を見るわけで普段と違う道を通れば、しばしば新規店舗がOPENしていることに気づきます。

ただ長年に渡りタイ人の日本食好きはとどまるところをしらず地方都市に言っても日本食のお店は必ずといってよいほどあります。あらゆる方面の状況下において日本人の暮らしやすさの演出は整っております。
ではタイのほうが利便性は高いのに何故マレーシアのコンドミニアムは売れたのか?
第一にマレーシア投資には信頼できる日系不動産業者があったからではないでしょうか?
日本にオフィスを構えている会社もありますが、タイの業者の場合日本にオフィスを持たない限り日本にてセミナーを開催してコンサルティングによって集客を図るわけです。

もし日本の中心にオフィスがあれば、セミナーを開催する必要は、ほぼないわけで日本で不動産を購入する為にお店へ行くといった感じでタイ不動産の説明が受けられます。

これは事業展開するほうにとっては大きなイニシアティブでしょう。

※マレーシア行き寝台の食堂車
タイはどうだったのでしょうか?
ヨシダホールディングスのヨシダ不動産、小林不動産。その他にも賃貸をメインとした日系不動産業者が不動産売買を行っている会社は少なく、紹介や相談があった場合のみ売買物件の斡旋をするという形でした。

その他にプレセールや新築販売を中心に事業を行う日系不動産が数社ありますが、賃貸の扱いは皆無に等しいのではないかと思います。

ヨシダホールディングスは過去30年にわたって築き上げてきた賃貸顧客が新規、更新併せて昨年度でも年間3000名超の取り扱い件数となります。
投資目的での賃貸客付けにおいては圧倒的イニシアティブを持っております。

僕自身がタイのコンドミニアム売買に興味を持ちたくさんの先輩方からお話を聞く中でよく耳にしたのは、悲しいかな、お金を持ち逃げされた、騙されたの類いで、部屋を貸したいと相談に来られる方の中にも正直「何故その物件を購入してしまったの?」
という思いに駆られるような場合もあります。

これでは魅力的市場が伸びるはずもない。

ただでさえ自らが住まない海外での不動産投資であればなおさら疑心暗鬼の部分は増大すると思います。


※マレーシア方面は綺麗なビーチがたくさん

その大きな要因としてはタイには日本人が閲覧できるようなHOMESやSUUMOのようなポータルサイトがなく中古物件はとても探しにくい環境です。

自らタイの不動産業者に出向くことが出来てもタイ語、英語がNativeでないと専門的な話も多い分野ですので簡単ではないと思います。

タイのポータルサイトは一貫性が薄く、掲載されている物件の信用度も低く、弊社のような不動産業者ですらあまり信用を置けないクォリティの低い出来といわざるを得ません。

しかしこの様なポータルサイトがなければ現在の相場を外国人が知るのは極めて困難なことだと思います。

その為にヨシダ不動産のホームページには検索サイトを造り、それにより実勢相場がわかりやすくなると思います。

来年1月にはスタートできると思いますので乞うご期待です。

※物件にトゥクトゥクがあれば尚便利

そういう意味で長年日系企業とのパイプを作り上げてきたヨシダ不動産がコンドミニアム売買流通事業に参画することは、タイの不動産の発展や、今まで決して多いとはいえなかったコンドミニアム売買においての日本との架け橋に大きな役割を持つと勝手ながら思っています。

会社の平均存続期間が以前は10年前後と聞いていましたが現在日本では7年。

ヨシダホールディングス小林不動産は30年以上永続してきました。

小林不動産を利用しない方でも小林ミシュランの辛口コメントは多くの方が閲覧されたのではないでしょうか?
そしてヨシダホールディングスの傘下になることにより、企業コンプライアンスはより厳格なものとなり、タイ日系不動産最大手と呼ばれる中でより安全な取引を心がけています。

ヨシダ不動産の宣伝のような文面となってしまいましたが、我々はm騙す、騙されたということは論外と捉えております。

今までバンコク一局集中型であったタイも主要鉄道路線の延伸や高速鉄道の敷設により、一極集中からの脱却、ASEANの中心となる役目を果たすべくインフラ整備とまだまだ魅力的な内需の拡大方向が断続的に続いていくと思います。

タイもマレーシアも親日国として有名で、暖かい気候に温かい国民性。


※チェンマイの温泉

タイ寄りの話になってしまったかもしれませんが、大切な資産を投ずるにあたり、両国とも比較してみては如何でしょうか?
しかしマレーシアで外国人のコンドミニアム購入においては、2014年より100万リンギット(日本円約3000万円)以上の価格でなければ購入できなくなりました。

こうなると投資的観点ではとても難しい状況になったと思います。

ロングステイにおいても安価で魅力的なコンドミニアムが購入できることが出来ないとなると物件紹介をする不動産業としては大きな痛手となるでしょう。

しかしもっと恐ろしいことは今までそれ以下の価格で購入していた物件を
外国人に売却する場合の価格設定も100万リンギット以上で売りなさい。

これは厳しいですよね。やりすぎでしょうと言わざるを得ません。

売るだけ売ってブームを起こしてこの結果では、銀行的に言えば貸しはがしならぬ売りはがしですね。

この政策の影響で外国人のマレーシアコンド購入ブームにより価格が上昇し、実勢相場とかけ離れてしまったことによりマレーシア人が購入できる相場でなくなってしまいました。

また、投資として購入したは良いが高騰した賃料に対し賃借人が見つからなくなってしまいました。

これは日本人駐在員を賃借人として捉えた場合とてもマイナス要素であると同時に不動産投資として大切なことは如何に空室期間を短くするかということがポイントです。

いずれにせよこの政策は外国人投資家にとっては痛手となります。上記のことが要因と思えますが海外不動産投資に興味を持っている方がタイ不動産投資に流入してきております。

たしかにタイの不動産は神話的な部分があり、バブルの崩壊というのが過去ほとんどない国です。

もちろん今後その事態に巻き込まれないとはいえません。

しかし3000万円以上でなければ売買できないということではどのようにリスクヘッジをすればよいのでしょうか?

タイの場合は100万、200万バーツ台から新築コンドミニアムが購入できるわけであって、その金額自体リスクヘッジと言えるのではないでしょうか?
結論としてあらゆる面でマレーシアよりもタイが劣る部分は少ないと思いますが、ヨシダ不動産は何よりもお客様との信頼関係を築き上げることに重きを置いております。

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