ヨシダ不動産の仕事内容② 日本とは異なる賃貸商習慣

前回の記事において、日本にいながらも安心してバンコクのコンドミニアムを安心して所有、管理委託を任せられるヨシダ不動産の業務内容に触れましたが、ご安心いただけたでしょうか?

今回はもっと突っ込んで、バンコクのコンドミニアムオーナーになる為に知り得ておくべき日本との違いについて触れていきたいと思います。
おさえておくべき内容としての主要5項目
①家具、電化製品の有無
②契約書について
③居住権
④サービス内容
⑤リクエスト
①家具電化製品の有無
日本では家具なんてないのが当たり前、逆に家具付だと自分の家具はどうするのでしょうということになります。タイではどうでしょうか?
新築
昨今Full Furnish(家具付、家電付)という物件が増えてきましたが、基本こういった販売物件はございません。(但し、例外もありますので、ご留意願います。)ディベロッパーが提供するセット販売のオプションを別途購入するか、自ら揃えるか。当然、日本から運ぶなんてわけにも行かないと思います。バンコクではIKEAをはじめ、そのような方ご用達の大型家具屋が数多くあります。高級家具でなければ、日本よりずっと安価と思います
中古
基本的に前オーナーが購入していたものがついています。タイの場合、一度も住まず価格上昇が見られれば売却することが多いので、稀に全く何も付いていない場合もあります。家具がないことにより、相場より安くなっている場合が多いように見受けます。この様な物件は狙い目ですね。築数年経過してもまっさらの新品なわけですので、外から見て窓にわら半紙のようなものが貼ってある部屋は、間違いなく未入居物件です。
中古の場合、前オーナーがお金をかけて造作した部屋を見つけるのも一つの方法かと思います。それによって高額な価格設定となっていては、あまり意味はありませんが…。
以上、新築の多くが家具はついてない場合が多いのですが、中古物件の大半は家具付きです。しかしタイにおきましては、買い手は別として、家具なしで借り手を探すことは極めて難しい(僕が担当したお客様が家具なしで借りた例はありません)という現実があります。家具、家電は一通り揃えましょう。


※写真①②窓がペーパーで覆われています。
②契約書について
賃貸借契約書の作成の多くはヨシダの雛形を基に作成します。よって何処も原則的に内容は同じで、多くの企業がそれに慣れている為、読み合わせはなく、ほぼ自動的にサインをしてくれます。

*写真③賃貸借契約書の表紙です
上記写真のように簡易なものであり、すべて英語表記となります。ただ、英語を理解されていない方が多いと思いますので、成約後、見積もり(コンファメーション)を作成し、英語ではありますが、物件の内容、契約時必要な金額、等の物件オーナーとの約束事等を1枚に要約したものを発行します。これはとてもわかりやすいと思います。
③居住権
よく日本でも「居住権を盾に」なんて言葉を耳にすることがありますが、実は民法上居住権というものは存在しません。居住する権利はいくつかの分野に分かれていて、それを総称して居住権と呼んでいるのですが、これ以上突っ込むと、また宅建の勉強をしなければならないので、ここではこの辺に留めておきます。
タイではどうでしょうか?  存在しません。存在しないとどうなるかというと、2ヶ月間家賃を滞ると、荷物ごと放り出されます。ですので、賃借人がタイ人であればそうなることを怖がりますので、必ずといってよいほど家賃はきっちりと支払います。資本主義が必然的な形で貫かれている、といったイメージです。
ここはとても重要な点で、日本人居住区以外への投資において、大きな意味を持つ部分です。ここら辺は込み入った内容ですので、物件購入希望のお客様に直接お話しさせていただきたいと思います。悪しからず。
④サービス内容
皆様の暮らしをより快適にするために、様々なサービスを付加します。メイド(掃除、洗濯等の仕事を担う)、インターネット、ネットTV、浄水器、新聞等々、ここから先は暗黙の了解的部分があり、説明しにくい所です。ここも直接お話させて頂きたいと思います。日本人が賃借人となった場合、必ず必要になる事柄です。弊社独自のノウハウもある事ですし…。
過去日本人居住区で購入なさった物件オーナーを考察すると、この説明をしっかりと受けていなかったのか、内容を知らない方が大半でした。くどいようですが、必ず必要になる事柄です。
⑤リクエスト
主に入居時、更新時に賃借人からの要望がきます。

・古くなった家具、電化製品等のクリーニング、若しくは交換
・エアコン清掃、カーテンのクリーニング等
日本では自ら購入することが殆どですので、あまり経験が無いと思います。
ただ、全てのリクエストを受け付ける必要はありませんし、あくまでYES,NOでお答えください。
利用するのに問題の少ないものや、古くもなっていないのに替える必要はありません。オーナーは日本にいる可能性が高いと思うので、代わってヨシダが全て対応させていただきます。オーナーは判断のみいただければ結構です。
ただ、あまりにNOが多くても良い状況とは言えません。それを理由に新しい物件へ引越しされてしまう可能性もあります。
タイでの物件オーナー割合は、もちろんタイ人が大勢を占めます。その他日本人、欧米人、台湾、中国、香港他多岐に渡りますが、実はタイ人オーナーが最も喜ばれます。その理由はタイの商習慣を熟知していますので、上記5項目に対して、柔軟な対応を取ってくれます。全てのオーナーが柔軟なわけではありませんが…。このような背景がある為、賃貸人を探す競争を有利に勝ち抜くためには、タイの商習慣を理解し、それに適宜対応する事が重要であるとご理解願います。
タイの不動産関連の商習慣については、購入にあたりヨシダからしっかりと説明させていただきます。
また、修理やクリーニングが必要となっても明らかに日本よりも安価で出来ます。そこは長年の経験を持つヨシダに委ねていただければ、最良の提案をいたします。
国が違えば習慣も違う
当たり前のことですが、タイにはタイのやり方がります。日本には日本の商習慣がある、と同じことで、さほど難しいことはありません。長年日本の習慣に慣れているための違和感に過ぎません。
とはいえ、そういった異文化に直面し戸惑うのは当然です。お客様が迷った、困ったことに対してはしっかりヨシダがフォローいたします。
本日、トンロー通りにある人気物件の売物件を見てきました。
次回、ご紹介いたします。お楽しみに!

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